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塾なし自力で中学受験合格は可能?元塾講師の考える必勝法

首都圏で中学受験といえば、小学三年生の二月から中学受験塾へ通うのが一般的です。しかし、中には、さまざまな事情で、子供を塾に通わせない道を選ぶ家庭もあります。この記事では、塾なしで受験合格を目指すにはどうすればよいのか、ひとつの方法を紹介します。

 

塾なし受験は、「保護者が教えられるかどうか」でやり方が変わる

受験勉強を進めていけば、わからない問題が当然出てきます。解説付きの問題集が手許にあるからといって、自力で読み込んで不明点をすべてクリアにするのは難しいです。わからない点があったとき、解説してくれる人が傍にいないとなかなか立ち行かないでしょう。

保護者がその「解説してくれる人」になれればよいのですが、中学受験の問題は解説しようにも難易度が高く相応の学力が求められます。なにより、子供の学習の進捗に合わせて、その都度、時間を割かなければならない環境は大変です。親が教えられないのであれば、中学受験の家庭教師を週一で頼むなど、手を打つ必要があります。

 

中学受験攻略法。親が教えられる場合と教えられない場合

それぞれの中学受験攻略法を見ていきましょう。

 

親が教えられる場合

親が教えられる場合は以下のようなアプローチをおすすめします。

※あくまで一例です。ほかによい方法がある場合は、そちらを優先してください。

 

まずは四谷大塚の予習シリーズを購入

中学受験を目指す家庭であれば、予習シリーズというテキストの名前を耳にしたことがあるかもしれません。予習シリーズは、優れた中学受験テキストとして知られ、早稲田アカデミーをはじめ四谷大塚以外の塾でも使われています。四年生から六年生までの各学年に向けたテキストです。

大手中学受験塾のテキストの中で一番バランスがよく扱いやすい教材といっても過言ではありません。フルカラーで見やすくて、厚さもちょうどよく、子供でも使いやすい仕様になっています。まずはこの予習シリーズを入手するところから始めましょう。

四谷大塚の教材は四谷大塚のホームページのこちらから購入できます。演習問題集もぜひ購入して、予習シリーズと併用しましょう。間違えた問題の類題を解くのに役立ちます。

【中学受験】予習シリーズの使い方。「進め方がわからない」「難しい」という家庭に - ノビコトwww.nobikoto.com

 

各学年のテキストを週にどのぐらい進めるか決める

予習シリーズを購入したら、子供の理解度に合わせて、何曜日にどのぐらいのペースで進めていくかを決めます。量が多いので最初は戸惑うでしょうが、理解するためにどのぐらい勉強時間が必要なのかを考えて、計画に落とし込んでください。なお、一週間一単元が基本です。

 

五回に一回は徹底的に総復習

予習シリーズは五回に一回復習する回があるので、そのタイミングで徹底的にこれまでやってきた五回分を復習します。

理解できていない問題がないよう、演習問題を用いて類題までやり込んでください。この「徹底的に類題までやり込んで自力で解けるようにする」作業ができるかどうかで、合否が分かれると言っても過言ではありません。

解けなかった問題は、自力で解けるようになるまで何度も反復します。模範解答を読んだ直後に解けるのは当たり前なので、期間を置いて何度か解き直してください。

そうはいっても、解き直す問題を管理するのは難しいです。付箋を貼ってもすぐに外れて見失ってしまいます。そのため、問題を解いたら、必ず問題集の番号の横に間違えた日付を書くようにしましょう。間違えるたびに日付を書き加えていけば、自分が苦手な問題が一目瞭然ですし、いつ何回解き直したのかもわかります。

 

親が教えられない場合

親が教えられない場合は以下のとおりです。

 

家庭教師をお願いする

中学受験を子供だけの力で乗り切るのは、中学受験によほど向いている子供を除いてまず無理です。親が教えられないなら、代わりに教えてくれる人を手配しなければなりません。通塾しない代わりに、家庭教師をお願いしましょう。中学受験に対応できる先生を選んでください。できれば、中学受験を専門的に扱っていたり、専用のコースを設けていたりする家庭教師派遣センターにお願いしましょう。

【中学受験】塾と家庭教師の併用あるいは家庭教師だけで臨む受験って? - ノビコトwww.nobikoto.com

 

教材は家庭教師と相談してから準備

家庭教師派遣センターによっては、中学受験に特化した教材を扱っています。どの教材を使うかは家庭教師派遣センターに相談してください。進め方も家庭教師と打ち合わせて決めましょう。

 

通信教育を利用する

Z会のような大手の通信教育でも、中学受験向けコースを用意しています。塾よりはかなり安くつくので、通信教育を活用するのも手です。

 

模試を活用して自分の立ち位置を把握しよう

塾なし受験の場合は、ライバルがいない分、模試を積極的に活用して自分の立ち位置を把握する必要があります。低学年のうちは四谷大塚の全国統一小学生テストあたりから参加してみてください。模試についてはこちらの記事にもまとめているので参考にしてください。

中学受験のおすすめ模試はコレ!日能研・四谷大塚・サピックス・首都圏 - ノビコトwww.nobikoto.com

 

基本塾なしで季節講習だけ参加してみるのもアリ

夏期講習・冬期講習といった季節講習では、その時期までに覚えておきたい内容を要点をおさえて復習するので、外部受講が可能な塾であれば季節講習だけ参加するのもよい方法です。自分が現状、どの程度解けるのかがよくわかります。遅れをとっている場合も、どのぐらい追い上げなければならないかが、季節講習のテキストを通して実感できるはずです。気を引き締めるよい機会にもなります。

 

塾なし受験のメリット・デメリット

塾なし受験にはメリットもデメリットもあります。子供の性格や得意不得意によっても大きく変わってくるため、よく考えて決めましょう。

 

塾なし受験のメリットとは

塾なし受験のメリットは、なんといっても金銭面です。大手中学受験塾に三年間通わせれば、追加講習の有無にもよりますが、200万から250万ぐらいはかかります。私立中学に入学する場合、学費も交通費も寄付金もかかりますから、塾代にばかり予算を割くわけにはいきません。

【私立か公立か】子供の教育費っていくらぐらい? 知っておきたいお金の話 - ノビコトwww.nobikoto.com

また、塾がどうしても肌に合わない子供も少なからずいます。そうした子供は塾なし受験のほうが遥かにストレスを感じずに済むでしょう。

加えて、集団授業塾のカリキュラムは、得意な単元も不得意な単元も一律のスピードで進めていくものです。合わないスピードを続けていると、理解が追い付かず苦手意識を育てることになりかねません。

 

塾なし受験のデメリットとは

塾なし受験のデメリットは中だるみしやすい点と、家庭教師をはじめとする教育サービスを利用しない限り、どう勉強を進めるのかをすべて家庭で管理しなければならない点が挙げられます。

まず、中だるみですが、家庭だけで中学受験合格を目指すとなると「緊張感の維持」が難しいです。傍らに競争相手がいないのは大きいでしょう。他の子供が勉強に打ち込む様子を常に目の当たりにする環境であれば、多くの場合、危機感や競争意識はおのずと育ちます。

しかし、「家庭だけで」となると、肩を並べて頑張る相手がいないので中だるみしやすいですし、ストレスをひとりで抱え込んでしまいかねません。家庭内にストレスが蔓延すると、親子ともに参ってしまいます。

中学受験のストレス。勉強による鬱憤を親子ともにどう解消する? - ノビコトwww.nobikoto.com

 

塾なしでも受験合格は可能!ただし子供の適性を考えて

塾なしで進めるかどうかは、子供本人の向き不向きをよく見て決めなければなりません。また、中学受験後もお金はかかるので、予算と相談して決める必要があります。家庭教師を活用する場合は、塾よりもお金がかかるケースが多いので気をつけてください。

塾なし中学受験においても、解説ができる指導者は必要になるため、保護者か家庭教師、通信教育のサービスなどがその役割を担うのが一般的です。

保護者が受験指導に当たる場合、中学受験のテキストとしておすすめなのは、予習シリーズです。よくできたテキストなので四谷大塚のカリキュラムを参考に、進めてみるとよいでしょう。

一人で進めていると相対的な実力が見えてこないので、模試を受けてその都度、自分の立ち位置を確認することも大切です。

家庭教師をお願いする場合は、信頼できるセンターを通して実績ある先生にお願いしましょう。通信教育を選ぶ際も、Z会をはじめ、確実に評判のよいサービスから探すとよいです。

Z会小学生向けコース。学年別「おためし教材」さしあげます!

 

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