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小学生・中学生の作文の書き方。知らないと損する起承転結のコツ

作文は、日記のように思いついたままを書くものではありません。構成を考えて、内容を割り振る作業が必要です。この記事では、元中学受験塾の塾講師が、小中学生が作文を書く上で必要な「起承転結」のコツを紹介します。

 

 

原稿用紙の使い方を知っておこう

作文を書く上で最低限知っておきたい知識に、原稿用紙の使い方があります。
詳しくはこちらの記事を見てください。

【作文の書き方のコツ】平和作文・読書感想文・公立中高一貫校対策 - ノビコトwww.nobikoto.com

 

書きたい内容を箇条書きしよう

書きたいテーマを決めて、思いつくままにキーワードを書きだしてみよう。
たとえば、「部屋の掃除」についての作文を書くと決めた場合です。

 

①    自室の掃除は面倒くさい
②    どこから手をつけてよいのかわからない
③    親がやったほうがよい
④    棚からあふれた本が雪崩(なだれ)を起こしている
⑤    洋服が引き出しからはみ出てしまう
⑥    床にゴミがあるため、ロボット掃除機は使えない
⑦    最近、親からよく「自分で部屋を片付けなさい。自立できないよ」と注意される
⑧    掃除をしないでいると親が掃除機をかけてくれる
⑨    将来、ちゃんと自立した大人になりたい気持ちはある
⑩    親がゴミ箱の中身を回収しに来て分別に文句を言う
⑪    部活の友達は、自分の部屋の掃除とお風呂掃除をしていると話した
⑫    「家はみんなで住むものでしょ」と友達に言われた
⑬    友達に呆れられたのは恥ずかしかった
⑭    どうしたら自分で掃除できるようになるのかわからない

 

箇条書きを整理する

続いて箇条書きの内容を色ペンで囲んでグループ分けしてみましょう。
たとえば、

私の気持ちや悩み ①②③⑨⑬⑭

部屋の現状 ④➄⑥

親子のやりとり⑦⑧⑩

部活の友達とのやりとり⑪⑫

 

気持ちの変化を追ってみよう

心情を綴った作文では、読み手に気持ちの変化が伝わらなければなりません。先ほどの「部屋の掃除」についてのメモを使って具体的に考えてみましょう。

 

「私」は、①②③では
「自室の掃除は面倒くさい」
「どこから手をつけてよいのかわからない」
「親がやったほうがよい」
と思っています。

 

しかし、一方で

⑨「将来、ちゃんと自立した大人になりたい気持ちはある」
と書いていますし、

⑬「友達に呆れられたのは恥ずかしかった」
ともあります。

 

掃除をしたい気持ちがないわけではないのです。

 

⑭では
「どうしたら自分で掃除できるようになるのかわからない」と悩んでいます。

 

しかし、作文の終わり方が「どうしたら自分で掃除ができるようになるのかわかりません」ではいまいち締まりませんね。できれば、そこから一歩前進して終わりたいところです。どうすれば掃除ができるようになるか、アイデアを出してみましょう。

 

まず、部屋の状況は④➄⑥に書かれていました。

 

部屋の状況の改善策としては
あふれている本や服の収納の仕方の見直し
寝る前に床に落ちているものは棚に戻す習慣づけ
掃除機をかける曜日と時間を決める
などが挙げられます。

 

ただし、具体的な事例だけをつらつらと挙げて終わっては、作文としてはまとまりが悪いです。この対策を考え出すに至った心情を補足しましょう。

「このままではいけないと思った自分の心を掘り下げるのです。「自分のことは自分でやれるようになりたい」という決意で締めましょう。

 

作文の基本の型を知ろう

作文の書き方には、絶対に守らなければならない型があるわけではありません。しかし、どう書けばよいのかわからない場合は、基本のやり方に倣ったほうがよいでしょう。

 

構成の基本は「起承転結」

作文の構成の基本は「起承転結」です。「起承転結」という言葉は知っていても、具体的にどういうことなのかはよくわからないかもしれません。

 

「起」「承」「転」「結」のそれぞれを理解しよう

起承転結についてはのちほど具体例を挙げて見ていくので、ここではザッと理解してください。
「起」導入部分です。前提として共有しておきたいことを書きましょう。
「承」本題に入る前段階です。
「転」本題に踏み込んだ内容を書きます。
「結」結論を書きます。

 

「起承転結」の配分って?四等分はNG

「起承転結で書くんだよ」と説明すると、「じゃあ原稿用紙を四つに分ければよいね!」と言う子供がいますが、それは違います。起承転結は1:1:1:1の配分にしないほうがよいです。メリハリがなくなります。

 

たとえば、小説では、「起承転結は1:4:4:1を意識して」と言われることがあります。作文の場合、小説ほどはっきりとしたメリハリをつける必要はありませんが、「承」「転」にボリュームが出る書き方は意識しましょう。「承」「転」のボリュームが「起」「結」より少ないのはNGです。

 

実際に、掃除の話を起承転結に落とし込んでみよう

先ほどのメモの内容を起承転結に振り分けると以下のとおりになります。

 

起 具体的な部屋の現状
自室の掃除は面倒くさい
どこから手をつけてよいのかわからない
棚からあふれた本が雪崩(なだれ)を起こしている
洋服が引き出しからはみ出てしまう
床にゴミがあるため、ロボット掃除機は使えない

 

承 親からの提言と反発
最近、親からよく「自分で部屋を片付けなさい。自立できないよ」と注意される
親がゴミ箱の中身を回収しに来て分別に文句を言う
掃除をしないでいると親が掃除機をかけてくれる
親がやったほうがよい

 

転 友達の言葉で考えが変わる
部活の友達は、自分の部屋の掃除とお風呂掃除をしていると話した
「家はみんなで住むものでしょ」と友達に言われた
友達に呆れられたのは恥ずかしかった
どうしたら自分で掃除できるようになるのかわからない
将来、ちゃんと自立した大人になりたい気持ちはある

 

結 掃除に対する自分の変化の着地点
あふれている本や服の収納の仕方の見直し
寝る前に床に落ちているものは棚に戻す習慣づけ
掃除機をかける曜日と時間を決める
「自分のことは自分でやれるようになりたい」と思った

 

作文指導はどこで受けられる?

作文指導は個別指導塾や家庭教師サービスなどでもお願いすれば受けられます。せっかくなら作文指導の得意な先生を指名するとよいです。もしくは作文指導に特化した教育サービスを活用するのもひとつの手でしょう。たとえば、作文通信教育講座の「ブンブンどりむ」が挙げられます。

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もしくは作文の本を購入する方法もあります。

小学生向けの本ですが、作文が苦手な中学生にもとっつきやすいでしょう。小学生に作文指導を行ってきた筆者の視点がわかりやすいです。

 

作文の書き方は起承転結を意識して

作文を書く際はテーマを決めて、箇条書きで思いついたことをメモしてください。それらをグループ分けして、感情や問題意識の流れを確認します。その上で、起承転結に振り分けてみましょう。起承転結のボリュームは「承」と「転」が多めになるとよいです。「結」は必ず「承」と「転」の内容を受けて考えた内容や感想を落とし込みましょう。

 

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