受験生のいる家庭にとって悩みどころであるお正月。祖父母から帰省を促されたり、塾から冬期講習や正月特訓への参加を促されたりしているケースも多いことでしょう。
この記事では、受験生の正月の過ごし方について、元塾講師の立場から具体例を挙げて紹介していきます。
- 元旦から授業がある塾も多い
- 受験生は正月も勉強しないとダメ?
- 塾側は正月休む生徒をどう思う?
- 事前に休んでいる日の宿題をもらっておくのも手
- 塾が休みの子、塾に通っていない子は正月も勉強するべき?
- 正月に受験勉強をするにしろしないにしろ、計画性をもって臨もう
元旦から授業がある塾も多い
元旦から受験生に向けて授業を行っている塾はたくさんあります。受験生は一分一秒が惜しまれますし、塾側もひとりでも多く志望校に合格させようと必死です。生徒に対する思い入れと塾の合格実績のためにも、塾講師は休み返上で働いて対策しています。
受験生は正月も勉強しないとダメ?
当然ながら、塾の正月特訓をわざわざ申し込む家庭は帰省しないケースがほとんどです。
「冬期講習のスケジュールに正月が含まれている」あるいは「冬期講習と正月講習がセットになっていて必須」の家庭の中には休む家庭もあります。
私が勤めていた塾では例年、二割ぐらいが休んでいた印象です。
ただし、一日二日休んだら来る子供が多く、長く休む子供はほとんどいませんでした。過去を振り返ると、最長でも三日までの欠席です。
塾側は正月休む生徒をどう思う?
先生にもよるでしょうが、基本的に家庭の事情だと割り切っています。休み自体に反感を持つ塾は、生徒や家庭の事情を思いやっている塾とは言えないでしょう。
よい塾であれば、休んだ分をどうフォローするか試行錯誤してくれるはずです。
塾側としては休む生徒を適切にフォローしたいので、予定が決まり次第、塾への連絡は早めにするようにしてください。
事前に休んでいる日の宿題をもらっておくのも手
塾を休んで帰省する場合、「帰省先で勉強したい」という熱心な子供もいるでしょう。その場合は休んでいる間にやっておいたほうがよいことを聞いて、必要な教材や宿題をもらっておくのも手です。
たとえば、休んでいる間に冬期講習のテキストを自力で進めるなら、導入として、あるいは復習のために解いておいたほうがよい教材をもらっておくとよいでしょう。宿題の範囲も聞いておくことをおすすめします。
実際、私の勤めていた塾ではそうした対応や案内を個別にしていました。
塾が休みの子、塾に通っていない子は正月も勉強するべき?
冬休み全体でどの程度受験勉強を進めるのか、スケジューリングしておくことが大切です。休んでも計画どおり勉強できるのであれば、休んだほうがよいでしょう。
ただ、多くの場合、休むとしても元旦だけ休んでそれ以外は勉強している受験生が多いようです。
正月に受験勉強をするにしろしないにしろ、計画性をもって臨もう
正月に受験勉強をするかどうかは、その子供や家庭の事情によって異なります。大切なのは、あらかじめ計画を立てておき「どのペースで勉強をすれば目標達成できるか」を明確にすることです。
正月に受験勉強をストップしても、目標が達成できるのであれば問題ありません。しかし、なし崩しに「なんとなくやらない」選択をすると、あとで時間が足りずに困ってしまいます。
だからといって、詰め込み過ぎると息切れしかねないのが難しいところ。受験勉強においてメリハリは大切です。頑張ってばかりでも毎日集中を保てる子供はごくひと握りだと割り切って、自分が前向きに取り組めるような日程を組みましょう。
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