子供と一緒に天体観測をしたいとは思いませんか。星座を覚えたり、天体望遠鏡の使い方を覚えたりせずとも、カンタンに楽しめる天文現象に流れ星が挙げられます。この記事では子供と流れ星を見るためにはどうすればよいのかを紹介します。
流れ星ってそんなにカンタンに見られるの?
結論から言うと、カンタンに見られます。流星群の来る時期に一時間外にいて、特定の範囲を眺めていたら、何個か見られるはずです。
私が生まれて初めて、本物の流れ星を見たのは、高校生のときのしし座流星群でした。
天文部全員で、部員宅のそばの原っぱに寝転がって、朝まで流星群を眺めたものです。一晩で数十個数えられました。
観察するのにおすすめの流星群はどれ?
おすすめの流星群はペルセウス流星群、もしくはふたご座流星群です。以下、詳しく紹介します。
ペルセウス流星群って? 時期はいつ?
ペルセウス流星群は2020年は8月13日がピークでした。今年はもう終わってしまっているので、次は来年ですね。
夏場なので、夜でも寒さを気にする必要がありません。ただし、蚊には苦労するかもしれないです。
夏の夕方は明るいですし、流れる高度が低すぎるので、21時を過ぎてからがよいでしょう。
ふたご座流星群って? 時期はいつ?
ふたご座流星群は、2020年は12月14日がピークとされています。冬なので空は澄んでいますが、長い時間外にいるのは寒いですよね。防寒の準備をして臨み、ひとつふたつ見られたら引き上げることをおすすめします。
ふたご座流星群は、夕方から始まり、明け方まで続きます。ただし、ふたご座流星群もペルセウス座流星群と同様に、夕方は空の低い位置を流れるため見つけづらいです。
21時ぐらいになると、高い位置を流れますので、起きていられる年齢の子供となら、その時間帯をおすすめします。天頂あたりを流れるのは深夜の二時前後ですが、子供をつき合わせるのはさすがに厳しいですね。
あたりに明かりの少ない場所だと、一時間に45個ほど見られるのではないかと予想されています。街中だと減りますが、それでもいくつか明るいものが見られるはずです。
流星群を見るときの注意点
庭のある一戸建てなら、ビニールシートを敷いた上に寝転がって、空を見上げるとよいですね。季節によっては寝袋があるとよいでしょう。
マンションの場合、ベランダだと視界が限られるので、外に出て見るのがおすすめです。
ただ、やはり事情を知らない人から見ると、夜中に立ち尽くしている不審者なので、そこは配慮が必要になります。
実際、私は学生の頃、母と妹と一緒に、マンションの壁にもたれて流れ星を見ていたら、帰宅途中の会社員にギョッとされ猛ダッシュで逃げられました。待ち伏せしている不審者三人組だと思われたのでしょうか。聞えよがしに「ワー、流れ星キレイダネー」と言って、安心安全をアピールしたのを思い出します。
流れ星に3回願い事って唱えられるの?
試したことは何度もありますが、マトモな文章を口にするのはまず無理です。高校時代の先輩は「金、金、金」とド正直な願いを唱え、大甘の判定で「セーフ」に認定されました。大甘も大甘です。最後は途切れていましたから。
願い事を三回唱えようと思ったら、一文字もしくは二文字の名詞をチョイスすることをおすすめします。なにかよい案ありますかね……。
星を見るときは準備をしてから
できるだけたくさん星を見ようと思ったら、街中では難しいので、暗い地域までおでかけする必要があります。人目のない場所は危険も多いので、安全の確保は怠らないようにしてください。
いっそ親子の宿泊を受け入れている天文台に、遊びに行くとよいかもしれませんね。私も子供ができる前はよく足を運びました。いつか子連れでも行きたいものです。流星群の時期は、天文台長さんやスタッフがしっかりと解説してくれます。
寒い時期の場合、防寒対策は必須です。特に真冬に山奥の天文台まで行く場合は、夜中はスキーウェアを着たほうがよいんじゃないかという氷点下の世界になりますよ。カイロを山ほど持って、考え得る限りの厚着をしたほうがよいです。
流れ星は非日常感があり、心が浮き立つものです。ぜひお子さんと堪能してみてください。もしかしたら、理科が好きになる第一歩になるかもしれませんね。
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