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ノビコト

教育ライター 兼 双子母 が子供に関するあらゆる情報を発信

中学受験の勉強はいつから始める? 低学年から対策できるって本当?

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進学を考えるにあたって、中学受験を選択肢に入れる家庭は増加傾向にあります。では、中学受験対策はいつから始めるのが正解なのでしょうか。この記事では元塾講師が、中学受験を始める時期や方法について紹介します。

 

 

首都圏では早い! 中学受験対策を始める時期

中学受験対策を開始する時期は地域によって差があります。首都圏では小学3年生の2月からが一般的です。この時期、中学受験専門塾が一斉に新4年生コースを開始します。首都圏では新4年生コースから受験勉強を始める家庭が多いのです。


では、地方はというと、この新4年生コースに合わせるのではなく、もう少し遅れて始める地域が多いです。5年生ぐらいから開始する子供が多い地域もありますし、優秀であるために6年生からふらっと始めて合格を勝ち取るケースもあります。

 

私の指導経験の中で、一番開始が遅かった生徒は6年生の夏からです。集団授業の夏期講習ではなく個別指導コースだけ希望していました。

 

その子のお母さんいわく「学校の勉強が簡単すぎてつまらないというんで、中学受験レベルの授業でも受けてみようかと。だからといって、本当に受験するかどうかもまだ決めていないし、思い付きなんですけど……そういうのって大丈夫ですか?」。さすがに、初めてのパターンでした。「大丈夫ですよ」とうなずきながら、おお、これはすごい子が来たかもしれないとわくわくしました。

 

実際、教えてみるとこちらが呆気にとられるほど頭のよい生徒でした。教科書に書いてあるやり方をそのまま覚えようとはせず、「こういうやり方でもよいんじゃないんですか」と別の解き方を提案してくるタイプです。

 

そのまま個別指導に通い続け、あっさりと偏差値70台の最難関中学に合格しました。必要な学習期間は本人の実力によって大きく変わってくるものです。

 

中学受験の範囲は広いため、早めに取り組み始めたほうがよい

中学受験の出題範囲は広く、完璧に仕上げて受験に挑むのは困難です。受験生になると、食事と勉強だけして一日を終えるような生活を送らざるを得ない子供も多くいます。

 

そのため、受験をすると決めているのなら、対策を開始する時期はなるべく早めのほうがよいでしょう。

 

ただし、受験勉強は長く続ければよいというものでもありません。長ければ長いほど子供が疲弊してしまいます。子供の様子をよく観察し、なるべく負担の少ないやり方で受験対策を進めていくのが理想的です。

 

「負担の少ないやり方」は子供によって異なりますが、低学年から遊びの中で学ばせていくというのはひとつのアプローチです。

 

低学年から始める各科目の受験対策

低学年から始められる、それぞれの科目の受験対策について見ていきましょう。

 

低学年から始められる国語の勉強法

受験本番が近づくにつれ、読書をする時間はとれなくなるものです。時間が許すうちに、なるべく多くの本を読んでおきましょう。読書が役立つのはなにも国語に限った話ではありません。理科でも社会でも算数でも、中学受験全般において読解力がカギとなります。まとまった文章量が提示されても怯まず、正しくその意図を解釈できる力が必要です。

 

もちろん、読書は本来、勉強を前提にするものではありません。それ自体が貴重な体験となり得るものです。できるだけ多くの本との出会う機会を持ちましょう。可能であれば、親も同じ本を読んで感想や意見を交換し合うとよいです。

 

なお、読む作品は名作でなくても構いません。マンガやノベライズといった子供にとってハードルの低い作品から始めてください。大切なのは、夢中になって読む姿勢です。心の底から面白い本を読めば、なんとしても理解したい、自分の中で消化したいという情熱がわきます。

 

人気マンガのノベライズから入るのもよいでしょう。まずは一冊読み終えたという自信をつけることが大切です。なお、私は子供の頃、久美沙織さんのドラゴンクエストⅣとⅤのノベライズに夢中でした。今読んでも、豊富な語彙と圧倒的な比喩表現の美しさに胸打たれます。子供向け作品と侮るなかれです。

 

↓鬼滅の刃のノベライズ・ドラゴンクエストⅣのノベライズ

とにかく子供が夢中になって読める本を選びましょう。真面目な親御さんほど、いきなり「名作全集」みたいなものを読ませたがる傾向にありますが、逆効果なことが多いです。

 

言葉の意味を調べたり、書かれている内容の背景を調べたり、文体を真似してみたり、感想を人に語ったり書き綴ったり。大好きな本との出会いはたとえ一冊きりであっても有意義です。退屈な作品を数十冊も流し読むよりは多くの学びを得られます。

 

なお、子供部屋やリビングには、いわゆる絵本棚のように面陳(表紙が見える並べ方)できる棚を用意するとよいでしょう。たくさん収納できないのは難点ですが、表紙が見えるように並べておくと手に取る回数が増えます。読書を促すのに効果的です。

 

低学年から始められる算数の勉強法

図形は中学受験において、頻出単元であり点数配分も高いにもかかわらず、得意とする子供がほとんどいません。むしろ図形に足を引っ張られてしまうケースのほうが多いです。とりわけ立体図形は立体を想像するのを苦手とする子供が多く、早いうちから図形のおもちゃで遊ぶことで、感覚を磨くことができます。

 

低学年から始められる社会の勉強法

「クラスにひとり、社会科だけやたらと得意な子がいた」「歴史好きで、日本史だけはパーフェクトな子がいた」。だいたいどの学年にも、社会科でずば抜けた好成績をとる子がいるものです。勉強全般が得意というより、歴史や地理に特別深い関心を寄せているタイプですね。

 

そうしたタイプは学び自体が趣味ですから、付け刃で勉強した子供よりもよほど有利です。「つまらないけど、覚えなきゃ」より「楽しい! もっと知りたい!」の姿勢で臨んだほうが記憶にしっかり残ります。

 

ぜひ、我が子にも社会科を好きになるきっかけを作ってあげたいところ。きっかけを作りやすいのはやはり歴史です。大河ドラマはまだ難しいという子供には、歴史漫画あたりから触れさせてみてはどうでしょうか。

 地理はスーパーの買い物の際に産地情報を共有するところからスタートしてみてください。旅行に行くのもよいですし、各地のドキュメンタリーを見せるのもよいです。

 

低学年から始められる理科の勉強法

NHKでよく放送しているような宇宙や動物の生態、植物の不思議などを特集した番組を録画して見せてみてはどうでしょうか。もしくは子供向けのDVD付き図鑑を購入し、映像と本の両方から学びを深めていくとよいでしょう。

図鑑についてはこちらの記事でまとめています。

子供の理科離れ! 教育ライターが教える理科を嫌いにならないための図鑑選び

 

化学や物理に関しては夏休みに書店で並ぶ自由研究キッドを購入して試してみるのがおすすめです。理科の実験教室的な試みも、塾や教育系の会社がいろんな地域で展開しているのでぜひ参加してみてください。

 

中学受験の勉強を早く始めるのであれば遊びから

中学受験の勉強は首都圏であれば小学3年生の2月が一般的ですが、最適な時期は地域によって異なりますし、個人差も大きいです。可能であれば、早めに始めたほうが後々の負担は軽いでしょう。

 

まずは夏期講習に参加してみるという手もあります。今後、本格的に塾選びをする際にも、事前に空気を知っておくと選びやすいです。こちらの記事で費用比較をしています。

 【2021夏期講習の費用比較】サピックス・四谷大塚・早稲田アカデミー

 

あまり早い時期から勉強ばかりしていても子供の気力がもちません。そのため、低学年から始めるのであれば、詰め込み型の勉強ではなく、遊びの中から学んでいき徐々にステップアップしていくことをおすすめします。

 

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