秋になると、過去問をやり込んだり四科のまとめの仕上げに入ったりしている家庭も多いことでしょう。この記事では、受験本番に向けた四科のまとめの使い方を紹介します。なお、予習シリーズの使い方はこちらの記事にまとめています。
【中学受験】予習シリーズの使い方。「進め方がわからない」「難しい」という家庭に - ノビコトwww.nobikoto.com
四谷大塚の四科のまとめって?
その名のとおり、国語・算数・社会・理科の四科目の出題範囲をまとめた問題集です。科目ごとに基礎を総ざらいするための問題集で、難易度自体は高くありません。
ただ、「偏差値60以上なら四科のまとめをやる必要はない」と断言できるかといえばそんなことはなく、科目によっては有効な使い方ができます。
四科のまとめっていつやるの?
科目や志望校にもよりますが、夏休み中までにひと通りやれるのが理想です。そうはいっても、実際には秋冬もやり込んでいる家庭が多いのではないでしょうか。
特に国語の語句関連は、受験本番ぎりぎりまで活用する子供も多いはずです。逆に、算数はカンタンすぎるため、上位校狙いの子供はノータッチのケースもあるでしょう。
なお、秋からの勉強の仕方についてはこちらの記事で紹介しています。
国語・算数・社会・理科。四科のまとめの使い方
四科のまとめの使い方を科目ごとに見ていきましょう。
国語
四科のまとめの国語は、文法と語句を固めるのに便利です。文法は抜けている子供が多いですし、語句もことわざや慣用句がかなりの数、掲載されています。
受験本番が迫る時期になって、慌てて覚える子供が大半ですが、できるだけ読解文の勉強の中で覚えておいて補助に使うのが理想でしょう。
それが難しければ、一日何個覚えると決めておいて早いうちから始めるのがよいです。周回して完璧に仕上げることをおすすめします。
算数
四科のまとめに収録されている算数は、基礎と練習レベルが主なので、上位校以上を目指す子供にとってやる機会はあまりないでしょう。苦手な単元のところだけピックアップして集中的にやるのがよいです。
社会
四科のまとめが一番活躍する科目は間違いなく社会です。基礎を網羅していてまとめ方もわかりやすいため、よほど社会に自信がある人以外はやってみてください。自分がどのあたりの単元を苦手にしているかもわかります。
ただし、四科のまとめを完璧にできたところで上位校以上の合格ラインがとれるわけではありません。上位校狙いの人は、あくまで総仕上げの第一歩としてやってみてください。なお、四科のまとめには記述問題が一切ないので、記述問題対策も別途必要となります。
理科
上位校狙いの人にとっては物足りない内容かもしれません。しかし、網羅的にまとまっているので、苦手単元ぐらいはやってみて、自分の解けない問題を把握する一助とするのがよいでしょう。
四谷大塚「四科のまとめ」。他塾のまとめ教材との違いやメリット
サピックスの「コアプラス」や日能研の「メモリーチェック」もまとめ教材です。サピックスの「コアプラス」は四谷大塚の「四科のまとめ」と同様に、一問一答形式を採用しています。ただ、四谷大塚が別冊で解答を用意しているのに対して、サピックスのコアプラスは答えがあらかじめ赤字で書かれている形式です。
なぜ赤字かといえば、サピックスのコアプラスは受験生がよく活用する赤シートに対応していて、答えが赤で書かれているのをシートで消しながら勉強できます。対して四谷大塚の四科のまとめでは答えは冊子形式を採用しています。メモリーチェックだけ穴埋め形式です。
問題量のボリュームはコアプラスが一番多く、次いで四谷大塚、やや少なめのメモリーチェックという順番になっています。なお、四科のまとめは他塾のまとめ教材より高いです。
四科のまとめを活用しよう
四科のまとめだけを仕上げても、上位校以上に合格するわけではありません。あくまで難易度は基礎レベルに設定されているためです。しかし、とりわけ国語の文法・語句や社会はよくまとまっているので、非常に使い勝手よく復習できます。
算数と理科はすべてやる必要はありませんが、自分に不足している部分はピックアップしてやり込むようにしましょう。
なお、四科のまとめをやってみて、あまりに仕上がりが追い付いていないようであれば、家庭教師や個別指導にフォローをお願いすることをおすすめします。
元SAPIX・日能研・四谷大塚講師が運営。プロ講師が個別指導。
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