幼稚園や保育園に行かせるようになると、習い事の話を耳にしたり、チラシをもらってきたりする機会が増えます。いったいいつ頃から子供の習い事は始めるものなのでしょうか。気になる費用についてもご紹介します。
いつから習い事を始めるべきか
学研が2017年に実施した調査によると、習い事をしている子供の割合は以下のとおりです。
つまり、就学前に、約半数の子供が習い事を始めているのです。
子供の習い事には平均してどのぐらい費用がかかるものなのか
学研が2017年に実施した調査によると、月にかかる費用は以下のとおりです。
ただしこの調査では「1万円以上」と回答した人が多かったため、実際の平均費用はもっと高額であることが予想されるそうです。
また、文部科学省が平成28年度に行った「子どもの学習費調査」では、幼稚園に通う子供の学外活動費(習い事や家庭での教育など)の調査結果が発表されています。
私立幼稚園に子供を通わせる家庭は、経済力があり教育熱心なケースが多いためでしょう。表からは、私立幼稚園に通う子供のほうが、学外活動費が高めなのがわかります。
子供の習い事の種類。月謝の相場はどんなものか
学研の調査によれば、幼児の教育費で最も大きく割合を占めているのは家庭学習です。3歳の双子がいる筆者の家も、現時点ではこれに該当。子供向けの図鑑を買ってきて一緒に読んだり、「こどもチャレンジ」をやったりしています。
では、家の外での「習い事」にはどんなものがあり、月謝の相場はどのぐらいなのでしょうか。
幼児に人気の習い事にはどんなものがある?
2017年の学研の調査によると、一番人気は水泳です。続いて英語・英会話教室、体操教室、音楽教室(ピアノなど)、通信教育、学習塾・教育という順番になります。
小学校に入って「泳げない」となると、プールの授業で苦労します。そのため、「就学前に泳げるようにしてあげたい」という親心から、習わせるケースが多いのでしょう。
2位の英語・英会話教育は時代を見据えての選択といえます。親自身が英語で苦労をしたから、というパターンもあるかもしれません。
幼児に人気の習い事、月謝の相場は?
習い事における月謝の相場は、だいたい以下のとおりです。
英語・英会話教室は、価格帯に幅があります。富裕層の教育熱心な家庭が通わせる割合が高く、子供への投資を惜しまないケースが多いからでしょう。
それ以外の習い事は月の平均的な学外教育費に合わせている印象です。
一般的に習い事にかけるお金は手取りの5%と言われます。
以下の表は収入と習い事にかけられる費用の目安です。
たとえ年収1,000万円あっても、月3万3,000円というのは、意外と少なく感じられるかもしれませんね。しかも、子供は一人とは限りませんし、家庭内でどう予算を配分するかは難しい問題です。
加えて、習い事にかかる費用は年々上がります。
小学校に入り、習い事を増やしたり塾に通わせるたりするようになると、負担は大きくなりがちです。就学後の出費も見据えることを忘れないようにしておきましょう。
保育園児でも平日の習い事が可能。保育園でできる習い事
私立保育園では、保育時間中に園内で習い事をさせてくれるケースもあります。
筆者は保活の際に数多くの保育園を回りましたが、こうした習い事の教室を、園内に設ける園の多さに驚かされました。
保育園に通わせながら習い事をさせたい保護者は、保育園選びの段階で検討するのもよいかもしれません。
ただ、都市部では、希望する保育園に入園できること自体、ハードルが高い現状があるため、なかなか思うようにはいかないのが現状でしょう。
まとめ
半数以上が習い事を始める年齢は5歳です。
習い事にかける費用は家庭によってさまざまで、経済力があり熱心な家庭が平均値を引き上げている傾向にあります。
多くの家庭では、幼児期は月あたり6,000円~8,000円ぐらいだと理解しておけばよいでしょう。
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