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【中学受験】女子学院の学費・偏差値・倍率・過去問から見る出題傾向

女子学院は言わずと知れた女子の御三家のひとつです。自主自立を重んじる校風が魅力的で人気を集めています。この記事では女子学院の進学を検討する家庭に向けて、必要な情報を元中学受験塾講師がまとめました。

同じ女子の御三家の桜蔭はこちらから

【中学受験】桜蔭の学費・偏差値・倍率・過去問から見る出題傾向 - ノビコトwww.nobikoto.comなお、記事の情報は執筆時点のものです。

女子学院はこんな学校!偏差値や特徴を紹介

女子学院中学校はどんな学校なのでしょうか。

 

女子学院の偏差値は?

四谷大塚69、首都圏模試76、日能研66、サピックス61です。
模試の難易度で偏差値も変わってくるので、それぞれの模試を基準に考えてください。

 

東京大学への進学率もよい

桜蔭の東京大学への進学率ほどではありませんが、女子学院にも毎年東大進学者が一定数います。
2023年度は27人、内既卒生5人でした。
(なお、同年、桜蔭の東大進学者は72人です)

その他の学校への進学率はホームページを参考にしてください。

 

制服や細かい校則がない自由な校風

キリスト教の教えを大切する女子学院は、神と人に仕える自立した女性の育成を目指しています。御三家の中でも自由な校風で知られ、制服や細かな校則はありません。自主性を重んじる風通しのよい明るい校風です。

授業は週五日制を堅持していて、ゆとりのある指導と前向きに学べる環境を作り上げています。

 

充実した施設。トレーニングルームに天文ドームも

広い講堂や充実した蔵書を誇る図書館、トレーニングルームに天文ドームもあります。充実した設備で学校生活を支えています。

 

女子学院の入試情報

女子学院の入試情報は以下のとおりです。

 

2024年度の女子学院の入試は?

2024年度の募集人数は240名でした。2月1日朝8時半から四科目の筆記試験、午後からはグループ面接(本人のみ)という流れです。グループ面接は5人程度で約10分となっています。

2024年度の出願はインターネット出願で、2023年11月13日からリンクが設置されました。出願情報の入力が可能となったのは2023年12月20日午前10時からです。

 

2024年度の女子学院の倍率

2024年度の女子学院の出願倍率は、出願者数708人、合格者数283人で2.95倍です。

 

女子学院の入試科目と配点・試験時間

女子学院の入試の配点と試験時間は以下のとおりです(当日の科目順)。

国語 100点 40分
社会 100点 40分
理科 100点 40分
算数 100点 40分

 

女子学院の初年度納入金(月額)

授 業 料 41,000 円 
施 設 費 15,000 円 
冷暖房費 2,200 円 
JG会費 800 円 
生徒会費 390 円 
旅行積立金 3,800 円 
クラス費 100 円 
月額合計(予定) 63,290 円
入学年度の4月には防災費740円が加算
入学後(2024年5月~7月)に1口10万円(3口以上)の寄付

 

女子学院の出題傾向は

女子学院の入試問題はどのような問題が出題されるのか、見ていきましょう。

 

国語の出題傾向

国語の出題傾向は以下のとおりです。

 

制限時間と配点

国語は、40分の制限時間で配点は100点です。

 

問題構成

国語の大問は三題です。大問一、二は読解文で、大問三で漢字の書き取りという構成になっています。出題形式は選択問題と記述問題がメインです。いずれにせよ、試験時間が40分しかないので処理能力の速さと正確さが欠かせません。

 

文章量は年度によって安定せず

読解文の字数は年度によって大きく増減しています。

 

語彙力を問う問題が多い

読解の問題の中にも総合知識問題が落とし込まれています。語彙力を身につけるためには、日頃からコツコツと覚えていくことが大切です。

 

算数の出題傾向

算数の出題傾向は以下のとおりです。

 

制限時間と配点

算数は、40分の制限時間で配点は100点です。

 

問題構成

大問は七題で、大問一は小問集合です。大問二以降から単元別の出題となっています。女子学院の問題は穴埋めのようにマスが設けられている問題が多いです。途中式を書く問題もあります。

 

難易度自体は高くない

女子学院の算数の難易度はそこまで高いレベルではないです。標準的な問題が多くを占めます。しかし、合格ラインに到達するのは簡単ではありません。40分で解こうと思うと処理速度と正確性が求められます。点数差をどこで出すかが問われるテストです。

 

平面図形・速度・水の問題は頻出

平面図形・速度・水の問題(水槽)が頻出です。よく出る単元はあらかじめ対策しておきましょう。

 

理科の出題傾向

理科の出題傾向は以下のとおりです。

 

制限時間と配点

理科は40分の制限時間で配点は100点です。

 

問題構成

大問は四題で生物・化学・物理・地学の四分野からそれぞれ出題されます。図表を用いた問題が多く、実験や観察からの出題も多いです。

 

頻出単元は植物・天体・水溶液・力のつり合い

頻出単元は植物・天体・水溶液・力のつり合いなどです。解けるように対策しておきましょう。

 

理科ではスピードが求められる

問題数に対して時間が短いので素早く解けるようにしておきましょう。

 

社会の出題傾向

社会の出題傾向は以下のとおりです。

 

制限時間と配点

社会は40分の制限時間で配点は100点です。

 

問題構成

大問の数は年度によって増減しています。どの分野から多く出題されるかについても年度ごとに異なるため、対策が大変です。用語を問う問題や選択問題がメインとなっています。年代ごとの並べ替えや間違いを探す問題などがよく出るため、対策しておきたいところです。

 

全分野からの出題

どの分野の比率が高いかは年度によって異なりますが、毎年全分野から出題されています。つまり、どこから出ても答えられる準備が必要です。

 

資料に目を通すのが大変

図版や資料を用いた出題が多く、ひとつひとつを解くのに時間がかかります。問題数も多いのでスピードが合否を左右します。

 

女子学院の国語・算数・理科・社会の対策は

女子学院の国語・算数・理科・社会の対策について紹介します。

 

女子学院の国語。受験対策は

女子学院の国語の対策は以下のとおりです。

 

漢字では失点しない

漢字で失点することのないよう仕上げておきましょう。毎日、家庭でも漢字テストを実施し、ミスをした問題をやり直していきます。このやり直しが肝心で、間違えた問題をなにも見ずに書けるところまで仕上げましょう。

 

漢字テストに関連付けて語彙力アップを

漢字テストを受けたら、その漢字を使った別の熟語もいくつか書けるようにしておきます。皆がひとつの熟語を書けるようになっているときに、その漢字を使った別の熟語まで押さえておくと、語彙力アップにつながります。

 

わからない言葉を残さない

国語の問題を解いていて、知らない言葉に出会ったら、確実にその場で覚えます。後回しにしたりうろ覚えのまま先に進んだりしないでください。「その単元で確実に頭に入れる」のサイクルを作らないと、語彙力をアップできないままです。

 

女子学院の算数。受験対策は

女子学院の算数の対策は以下のとおりです。

 

難易度を判定できるようになろう

女子学院の算数は標準的な問題も多く、当然ながらそこでは点差はほぼつきません。そのため、自分がどのレベルの問題をどの程度解ければ合格点に到達できるかをわかっておく必要があります。

そのためには、問題を見極める目が欠かせません。ここで難しいのが、女子学院の問題は難易度順ではない点です。どのタイミングで難しい問題が出るかがわかりません。したがって、過去問をたくさんこなして、勘を養い、解くべき問題と捨てるべき問題を即座に取捨選択できるようにしておきましょう。

 

平面図形をやり込もう。立体図形はたまに出題

女子学院の頻出単元といえば、平面図形です。図形は中学受験においてどの学校でもたいてい頻出単元ですが、女子学院の場合、平面図形はよく出る一方、立体図形はさほどではないのが特徴といえます。

平面図形は標準的な問題から高難度の問題まで広く出るので、どれを捨て問にするべきか瞬時に判断できる程度にはやり込んでおきましょう。

 

速度の問題を解けるように

速度もよく出る単元です。意外と点差がつきやすい単元なので、過去問で出題傾向を把握したら、類題をやり込んで確実に解けるようにしてください。

 

立体に水を灌ぐ問題

立体に水を灌ぐ問題も女子学院ではよく出ます。グラフとあわせて出題されるので読み解けるようにしておきましょう。

 

女子学院の理科。受験対策は

女子学院の理科の対策は以下のとおりです。

 

女子学院の理科は細かな知識を身につけて

女子学院の理科は細かな知識まで問う問題が多いです。テキストを読み込む際に、とりこぼしがないようにしましょう。基本的な知識のみではなく、そこに書かれている細かな知識を大切にしてください。

特に実験・観察の問題が多いため、テキストに載っている実験・観察の問題をすべて説明できるようにしておきましょう。実験器具の名前から、実験の過程や結果、注意事項などを細かく頭に入れておきます。


女子学院の理科は資料が多い

女子学院の理科はリード文こそ長くないですが、写真や図表などの資料は多く出題されます。テキストに載っている資料によく目を通しておいてください。

 

女子学院の社会。受験対策は

女子学院の社会の対策は以下のとおりです。

 

女子学院の社会は並び替えができるように

女子学院では年代順に並べ替える問題が出るので、時代順を把握しておきましょう。単発で知識を覚えて前後を把握していないと解けないので、流れで学ぶようにしてください。

 

選択問題は四択か五択

女子学院の社会では選択問題が多いです。だいたい四択か五択で正誤を選びます。正誤のどちらを選ぶのか、個数はいくつかなどでケアレスミスをしないよう気をつけましょう。

 

知識問題も多いがそれ以外も

知識がないと解けない問題はもちろんたくさんありますが、それだけではありません。日頃から社会の仕組みについて考える目線もまたもっておくことが必要です。基礎知識で解ける問題は確実に得点し、思考力を問われている問題は提示されているヒントをとりこぼさないようにしましょう。

 

女子学院は四科目の配点が同じ。理科・社会も手を抜かない

女子学院は四科目の配点が同じなので、ひとつの教科で失点しても挽回がききやすいといえます。しかし、逆に言えば、どの教科も手を抜くわけにはいかないということです。女子学院の問題は決して難問ではない分、点差をどこでつけるかが問われる入試となっています。科目によっては頻出単元がわかりやすいため、対策は比較的しやすいです。女子学院対策のコースを受けて、確実に合格点をとれるよう仕上げてください。

 

なお、勤めていた塾に入塾してきた子供たちは、Z会で実力をつけてきたケースも多かったです。とくに、低学年の家庭学習におすすめです。

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