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ノビコト

教育ライター 兼 双子母 が子供に関するあらゆる情報を発信

中学受験のストレス。勉強による鬱憤を親子ともにどう解消する?

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中学受験は親子ともどもストレスが溜まります。毎日毎日、勉強ばかりで息が詰まるのはもちろんのこと、結果が見えない中で、頑張り続けなければならないというプレッシャーも相当なものです。

 

この記事では、中学受験専門塾の元塾講師が、親子それぞれストレスが溜まったときの対応について紹介します。

 

子供の受験ストレスについて知ろう

受験生の受験勉強によるストレスについては以下のとおりです。

 

子供のストレスが顕著な時期っていつ?

受験勉強によるストレスが出やすい時期というと、勤めていた塾では「六年生の五月~六月ごろ、もしくは八月~九月ごろ」でした。

 

五月から六月は、塾や新学年に慣れて少し気が抜ける時期です。子供のやる気が低下し、勉強の遅れが出やすくなります。

 

八月は夏期講習の後半戦で疲れが出やすいです。加えて、成績の伸び悩みでやる気を削がれる傾向にあります。夏期講習であれだけ詰め込んだのだから、成績も伸びるだろうと期待する子は少なくありません。しかし、夏休みはみんなが頑張る時期でもあり、休み明けの模試の結果が思ったほどよくないケースは多く、気力を失いがちです。

 

子供の受験ストレスが溜まるとどういう傾向が見られる?

塾生を見る限り、いきなり登塾を拒否する子供は少なかったです。しかし、予習・復習・宿題のやり込みが雑になる子供は多くいます。

 

「やっても仕方ないんじゃないかな」という気持ちから踏ん張りがきかなくなるのです。イライラが募り他の塾生と成績のことで言い争いになり、喧嘩に発展する場面も複数見てきました。

 

親の受験ストレスについて知ろう

親の受験勉強によるストレスについては以下のとおりです。

 

親の受験ストレスが顕著な時期っていつ?

親の受験ストレスは、子供のストレスが出やすい時期(五月~六月、八月~九月)と連動します。あとは、受験前に子供の成績が思うように上がらないと、親にも大きなプレッシャーがかかるものです。

 

親の受験ストレスが溜まるとどういう傾向が見られる?

面談でのヒアリングによると、親はストレスが溜まると子供を心配する気持ちから、つい注意をする回数が増えてしまう傾向にあるようです。この気持ちはよくわかります。

 

子供のことで行き詰まると、親は自分を責める気持ちから「もしかしたら自分が甘かったせいなのではないか」と考えてしまいがちです。切羽詰まった気持ちから、「厳しくするのが最適解なのではないか」と考えてしまった経験は、多くの親に共通するものでしょう。

 

親は子供を思って一生懸命になるのですが、なかなかうまくいくものではありません。かえって、子供がストレスをため込んでしまうケースもよくありました。

 

親子といえど別々の人間ですから、どうしても温度差は存在します。子供に言い過ぎてしまったことを後悔している親の声もよく聞きました。

 

子供の受験ストレスをどう解消していく?

子供の受験ストレス解消法は以下のとおりです。

 

ストレス解消法1 成績が上がらない理由を分析してみよう

「成績が伸び悩んでいたり、受かるかどうかの不安感による受験ストレスを根本的に解消するためには、成績を上げるのが一番です」。こうアドバイスされても、多くの人が「それはわかっているけれど、無理だから!」と思うことでしょう。


もちろん、一朝一夕では成績は上がりません。成績が上がらない理由を分析し、しかるべき対策を練って継続的に実行する必要があります。

 

まず、塾に通っている場合は、塾長に申し入れて面談の場を設けてください。塾長が生徒一人ひとりの成績を把握し、指示出しできている塾であれば別ですが、担当の先生に任せっぱなしにしているケースもよくあります。

 

特に中小規模の塾では、システマティックな運営がなされているケースはまれです。ほとんど先生たちのマンパワーで回っています。そのため、「子供の状況はほぼ担当の先生だけが把握している」といった状況が起こりがちです。

 

そうなってくると、いろいろ弊害が出てきます。ひとりの先生だけでは、対策の見直しにも限界があるのです。

 

改めて面談を申し入れて、塾長および担任と現状の課題について共有し相談をしましょう。塾長と担任の両方を巻き込むことで、塾全体で見守る体制を作ってもらえます。

 

面談では、学習における中長期的な見通しを立てることが大切です。月単位でどう進めていくか目標を決め、週単位でやるべき内容を絞り込んでいきます。

 

ストレス解消法2 休めるタイミングで遊ぼう

成績優秀者は息抜きが上手い傾向にあります。遊ぶときはパッと遊び、やるときはやる、と切りかえがはっきりしているのです。

 

対して、ポテンシャルはあるのに成績の伸びはイマイチな子供は逆で、切りかえがうまくできません。集中できなくなっても、なんとなくダラダラと勉強を続けてしまいます。

 

最初にやるべき内容をリストアップし可視化しましょう。その上でタイマーをかけて取り組む習慣をつけるとよいでしょう。

 

他にも、やる気がないときの工夫を以下のふたつの記事でも紹介しています。

元塾講師が教える、勉強に対してやる気のない子供(小・中学生)への対処法 - ノビコト

勉強に対してマイペース。宿題をしない子にはどう働きかければよい? - ノビコト

休めるタイミングにしっかりと遊ぶことも大切です。思いっきり遊ぶ一日を作れるよう、スケジュールを工夫しましょう。頑張ってばかりなのはかえって効率が悪いです。家族で外出する際は子供の意見も取り入れましょう。

 

たとえば、親が「ストレス発散には旅行!」と決めても、子供にとっては逆に負担になることがあります。先回りするのではなく「なにがしたい?」とヒアリングし、子供が楽しみのために頑張れるのが理想です。

 

ストレス解消法3 睡眠時間もしくは就寝時間を見直そう

子供のストレスは、睡眠不足によるケースもあります。一度、睡眠スタイルを見直してみましょう。今の睡眠時間は適当かどうか、朝型と夜型のどちらのほうが子供に合うかを改めて考えてみてください。

 

睡眠については、以下の記事でもそれぞれ紹介しています。

受験生にとってベストな寝る時間って何時? 睡眠時間を考える - ノビコト

授業中の居眠り対策どうしてる? 昼食後やつまらない授業のときは - ノビコト

 

受験生の睡眠時間の目安は最低六時間と言われますが、あくまで「最低」です。個人差が大きいので注意してください。実際、塾で仮眠をしている子供、うとうとしてとても勉強どころではない子供がたくさんいました。

 

受験を目前にして焦る時期ですが、眠ったほうが効率的に勉強できる子供はたくさんいます。

 

親の受験ストレスをどう解消していく?

親のストレスの原因は、受験サポートにかかる負担が大きかったり、受験本番を控えての不安感だったりするケースが多いです。

 

まず、一人で抱え込まず、信頼できるパートナーと悩みを共有したり、塾などに相談するようにしましょう。もし、夫婦のどちらかに負担が偏っているのであれば、分担を見直すことをおすすめします。

 

こちらの記事では、中学受験における父親の役割について、実際あったケースを例示しながら紹介しています。

中学受験における父親の役割とは? すべて母親任せにするのはNG! - ノビコト

「父親の役割」とタイトルでは謳っていますが、性別で役割が固定化されるということではなく、むしろ固定化するべきではないという趣旨の記事です。

 

塾に相談の電話をするなら、基本的に午後の早いうちがよいです。勤めていた塾でも午後二時ぐらいからよく相談の電話がかかってきていました。よく遠慮する方がいますが、家庭の不安を受け止めて対策を練るのも塾の大事な仕事です。遠慮する必要はありません。

 

中学受験をやめる選択も視野に。リタイアする子がいるのは当然

中学受験は親子ともにストレスが溜まります。ストレス解消法を取り入れて、少しでも気持ちの負担を軽くすることが大切です。なにより、自分を追い込み過ぎないでください。無理がたたると気持ちが折れてしまいかねません。

 

精神的な不調を感じたら、できるだけ動けるうちに専門機関に相談するようにしましょう。子供であっても精神的に参ってしまうケースはあり、社会問題となっています。

 

中学受験に賭けていると、どうしても「この道しかない」と考えがちです。しかし、成績のよい子供であっても、受験勉強に疲れてしまい、中学受験をやめる選択をするケースはあります。以下の記事で紹介しています。

【中学受験をやめたい!】やめるかどうかの決断。子供のやる気がなくなってしまったら - ノビコト

【デメリット】中学受験しない方がいい? 受験勉強をやめる決断 - ノビコト

【不合格・やめたい】中学受験での挫折。子供の気持ちとの向き合い方 - ノビコト

 

そもそも、中学受験のような特殊で高度な勉強に向いている子供、向いていない子供がいるのは当たり前です。向いていないからといってダメなわけでもありません。むしろ、流されずに自分でやめる選択をするのは勇気のいることで立派です。


こちらの記事で公立中学校についても紹介しています。

知っておきたい公立中学校の費用やメリット。成績上位を狙う場合は? - ノビコト

 

ストレスを感じたら早めの対応を

受験勉強に関するストレスを感じたら早めの対応をしましょう。対応といっても、家庭だけで抱え込む必要はありません。塾に相談に行くにせよ、専門機関に相談に行くにせよ、信頼できる誰かの手を借りることは大切です。思いがけない解決策がもたらされる可能性もあります。

 

記事内で提案したように、塾全体でサポートしてもらいながら中長期的な目標を立て、休むべきタイミングで休み、睡眠時間や学習時間の見直しをしながら、心に無理のない範囲で受験と向き合うことをおすすめします。

 

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