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ノビコト

教育ライター 兼 双子母 が子供に関するあらゆる情報を発信

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家庭教師・個別指導塾講師の選び方。同性・異性どっちのほうがよい?

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家庭教師や個別指導塾講師では、合わない先生は無料で交代できるサービスがよくあります。しかし、そうはいっても最初の先生選びにはなるべく慎重になりたいものです。この記事では、元塾講師の経験から、家庭教師・個別指導塾講師は同性・異性どちらのほうがよいのかについて紹介します。

 

 

同性を希望する家庭は一定数ある

同性を希望する家庭は、どんな理由を掲げているのでしょうか。

 

おとなしい子供が身構えず勉強できるように

「同性のほうが気安いのではないか」と考え、同性の先生を希望する家庭はあります。とりわけ、子供の性格がおとなしい場合に、同性の先生を希望する家庭が多かったです。

 

女の子の親は安全を確保したいとの思いから

「子供を安心して預けたい」という思いから、女の子の親が同性を希望するケースはままあります。教育関係者による性犯罪のニュースが決して少なくなく、その多くが男性教師による女生徒への加害です。

 

あえて異性を希望する家庭もある

これは主に、男の子のいる家庭が女性の先生を希望するケースです。実際にあったケースだと「母親にとって相談しやすい先生がよい」と考える家庭、「うちの息子はおとなしいので、男の先生だと怖がってしまう可能性がある」と心配する家庭がありました。

 

同性・異性で先生を区別することは妥当?

同性・異性の区別をすることは妥当なのか、以下見ていきましょう。

 

同性のほうが気安いと感じる子供もいる

たしかに、中には同性のほうが気安いと感じる子供はいます。個別指導塾や家庭教師の先生は、集団授業の先生より距離が近いため、学習面のみならず思春期の悩みなどを打ち明ける相手になる傾向があります。そうした点では同性だと理解・共感のハードルが下がる利点はあるでしょう。

 

とりわけ、女子だと生理周期の兼ねあいで体調不良になる子供もいます。そうした場合に、「今日はなかなか集中できない」「調子が悪い」といった相談をしやすいのは大きな利点です。親としても心強いでしょう。

 

低学年の子供では、厳しい先生に委縮するケースが多い

低学年の子供では強面の先生や厳しい先生に委縮するケースがままあります。「だから女性の先生を」と希望する家庭もあるのですが、女性だからといって優しいとは限りません。この場合は「性別問わず温和な先生を」と希望したほうがニーズに合致する可能性が高いです。

 

大きな課題である「先生」による性犯罪の問題

性犯罪を犯した人が子供にかかわる仕事に就くことを禁じている国は多くありますが、日本はそうではありません。そのため、小学校の先生が同じような罪を重ねながらいろいろな学校を転々とするなんてケースもあります。


文春オンラインの記事子どもへの性加害は「平均週2〜3回」小児性犯罪者の実態 - ライブドアニュースによると、小児性愛者の約三割が子供とかかわる仕事をしていたとされています。

 

実は、筆者の中学校の担任も、筆者が卒業後に、小学生に加害をして逮捕されました。新聞を見て「まさか」という気持ちでいっぱいになったのを覚えています。

 

日本の場合、女性が性犯罪に遭うと、理不尽にもなぜか被害者が糾弾されがちで、「どうして自衛しなかったんだ!」「おまえに隙があったのが悪い」と声高に非難されます。それもあって、娘のいる親は、娘の周りの男性に対してつい身構えがちです。


少し前、男性保育士に対する偏見が社会問題として、メディアに大きく取り上げられたのを記憶する人も多いでしょう。「男性保育士には、娘のおむつ替えをさせたくない」などといった不安の声があがりました。

 

子供にかかわる仕事に就く人の犯罪歴については、子供の安全のため、早急に議論すべきテーマです。しかし、それは性別の問題に落とし込むべきではありません。多くの男性の先生は、ただ真面目に仕事をしているだけです。特定の職業に就く人が属性でもって差別されることがあってはなりません。

 

そもそも性犯罪では、割合的には「加害者男性・被害者女性」の構図が多いですが、絶対ではありません。その逆もあり得ますし、同性間の事件もあります。


わが家の子供たちも男性保育士さんのお世話になっています。ほかの誰も気付かないようなことまでサッと気付いてフォローしてくださる素晴らしい先生です。別園の息子のこともなにかと目をかけてくれます。「先生」は人柄と専門性が大切なのだな、と改めて実感しました。


さしあたって、子供に性犯罪を犯した人は、今後、幼保や小中高、学童や塾といった、子供にかかわる仕事に就けない仕組みが確立されれば、親たちも安心できるのではないでしょうか。

 

家庭教師や塾講師は同性・異性、どちらのほうがよいの?

子供が強く希望しているのでなければ、性別にこだわらず相性で見たほうがよいでしょう。性別を先に判断基準にしてしまうと、当然ながら選択肢が半減します。男性・女性とひと口に言っても、人間性はひとりひとり違うもの。

 

可能であれば複数の先生に体験授業をお願いし、選ぶようにするとよいです。何回か体験授業を受けさせてくれる塾は意外と多くあります。

 

ちなみに、先生選びも大切ですが、塾選びも大切です。「先生の給与や待遇」を見て考える塾選びの記事はこちらです。

ホームページを鵜呑みにしない! 通うべき塾の選び方。先生の給与や待遇も大切?

元塾講師の目線で、裏事情を掘り下げて書いています。