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【元塾講師】個別指導塾や家庭教師で子供の成績が上がらない原因とは

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個別指導塾や家庭教師サービスは、集団授業を行う塾のようには安くはありません。それなのに、なかなか成績が上がらないとなると焦るのは当然です。この記事では、塾講師および家庭教師経験のある筆者が、成績が上がらない原因と解決策を紹介します。

 

お願いされたことしかやらない先生はNG

生徒や家庭からお願いされたことしかやらない先生によって、成績が停滞してしまうのは、非常に多いケースです。以下詳しく紹介します。

 

対症療法的な指導では成績は上がりづらい

個別指導や家庭教師は一対一の指導ですから、ほかの先生や生徒の目がありません。そのため、言われたことだけやる、すなわち対症療法的な指導を行って、満足してしまう先生が一定数います。つまり、生徒の質問に対応するばかりで、長期的なカリキュラムを用意していないのです。


これは、個別指導の講師や家庭教師は、アルバイトの占める割合が大きい現状とも関係しています。アルバイトでも、正社員よりしっかりした先生もいますが、求められる責任に差があるのは事実です。

 

塾業界にしろ、家庭教師業界にしろ、授業準備の大半は持ち帰りになりますから対価が発生しません。そのため、どうしてもいい加減になってしまう先生が出てきます。

 

先生のやる気に依存した、業界の搾取構造自体が改善されなければ、抜本的に解決しない問題です。

 

最初に情報を共有しておかないと、失敗しやすい

アルバイトにしろ、正社員にしろ、一対一の授業をお願いするのであれば、最初に今後のカリキュラムについて徹底的に話し合ったほうがよいです。子供の問題点を解決するためになにをやるか、家庭と先生との間で細かく擦り合わせましょう。


具体的には、一年後の目標を決め、一年を四、五分割ぐらいしてそれぞれの期間内に達成する課題を決めます。特に長期休みは有効に使えるよう打ち合わせましょう。その上で月ごとの目標を決めてください。更に週ごとの目標を掲げます。


個別指導の先生や家庭教師にはなるべく、その日の授業内容の報告をしてもらいましょう。目標に向かって実践できているかどうかの確認です。

 

できていなければ、その理由がどこにあるのかを先生からヒアリングしてみてください。きっちりした先生なら問題ありませんが、親が見ていないと行き当たりばったりの指導になる先生もいます。

 

初回の授業で打ち合わせに時間を割く

初回の授業から、まるごと通常授業をやってもらう必要はありません。学習において大切なのは見通しを立てることです。

 

塾講師および家庭教師両方の経験者として言うと、最低でも初回の冒頭二十分は打ち合わせに当てたほうがよいでしょう。


料金がもったいない気がしますが、最初に子供の理解度や性格、家庭での学習習慣などを伝えて、指導方針をある程度固めてしまったほうが授業の質がたしかなものになります。

 

もちろん、教えていく中で初めて見えてくるものもたくさんあるので、そこは臨機応変に対応してもらいます。

 

残念ながら指導力のない先生もいる

アルバイトが多い業界だけに、先生の指導力はピンからキリまでです。たとえ高学歴であっても、教える技術の高さと比例するとは限りません。初回授業後、授業用ノートを確認しながら子供といろいろ話してみましょう。


初回授業は多くの先生が一番気合を入れて臨むものなので、その段階で子供の感想が「わかりづらかった」だと当然ながら厳しいです。


ただ、そうはいっても、初回は自己紹介に時間を割いたり、子供へのヒアリングに時間を割いたりしてイレギュラーでもあるので、続けるかどうか判断したい場合は、基本的には二回目まで試したほうがよいでしょう。性格的に合わなかったり、あまりにも対応が非常識な場合は、一回目で交代を申請するようにします。

 

先生と生徒にも相性がある

「好きな先生であれば頑張れるけれど、苦手な先生となるとやる気がそがれる」というのは子供の素直な反応です。大人と子供であっても、相性のよしあしはあります。もし、子供にとって、「合わない」先生だと感じたら先生の交代を申し出ましょう。

 

集団授業向きの子供だった

個別指導塾や家庭教師だと、うまく緊張感を維持できない子供も少なくありません。ライバルがいて競争できる環境のほうが向いているタイプです。「子供が個別指導塾や家庭教師だとだらけてしまう」と感じたら、集団授業を試してみてください。

 

個別指導や家庭教師任せで家庭学習をしていない

個別指導の先生や家庭教師は家庭学習用に宿題を出します。限られた授業時間ですべてを教えるのは無理ですから、家庭学習を含めたスケジューリングは大事な仕事です。

 

ところが、すべての子供たちが真面目に家庭学習をするかといえば、もちろんそんなことはありません。宿題をやらないまま授業を受けてもたいてい成績は上がりません。こうした場合は、家庭学習の定着化について、先生のアドバイスを受けながら考える必要があります。

 

生徒が宿題をこなすためにはどうすればよいか、もちろん先生も頭を悩ませていますが、家庭と連携しなければ解決の難しいケースが多いです。

 

宿題については以下の記事でも紹介しています。

勉強に対してマイペース。宿題をしない子にはどう働きかければよい? - ノビコトwww.nobikoto.com

 

塾や家庭教師派遣センターのサポートが手薄

塾や家庭教師派遣センターが、どの程度先生一人ひとりをサポートできているかによって、授業の質は変わります。

 

塾や家庭教師派遣センターがしっかりしているところだと、先生がフィードバックした内容を受けて、塾長や他の先生、専門のスタッフが「よりよい指導のためにはどうすればよいのか」について的確なアドバイスをします。

 

先生任せのところだと指導が独りよがりになりやすいため、注意が必要です。

 

初回は見学もあり。終了後は先生からもヒアリングを

教育サービスの質がどうだったのかを知るために、お試し授業や初回は見学を申し出るのも手です。見学をしない場合は、子供の話をよく聞いてみましょう。授業の質や、先生との相性など掘り下げて質問してみてください。

 

「楽しくて好きな先生だった」と言われても、脱線だらけで、授業に中身がない先生では困ってしまいます。体験授業後は、その場では契約せずにじっくりとコストパフォーマンスを吟味してください。

 

なお、低学年指導の場合はあえて脱線することでメリハリをつけて、生徒の集中力をコントロールする先生が多いので、そこは考慮が必要です。

 

授業終了後は先生の感想も聞いてみましょう。初回を通して、今後の指導方針を考えてくれている先生であれば、信頼が置けます。いろいろ質問してみてください。

 

個別指導塾や家庭教師で成績が上がらない場合は、親が行動を

個別指導塾や家庭教師を活用して成績が上がらない場合は、子供からヒアリングをしたり授業内容をノートを通して確認したりしてみてください。

 

先生に問題がある場合は交代を検討したほうがよいですし、先生との情報共有が弱ければ打ち合わせが必要です。集団授業でなければ張り合いが出ない子供もいますし、適性を見て対応しましょう。

 

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