産婦人科医から「お腹の赤ちゃんは双子です」と告げられたら、たいていの人は驚き戸惑うことでしょう。筆者自身、「本当に2人をぶじに産んで育てられるのだろうか」とずいぶん不安でした。
この記事では、出産後に備えて、どんなアイテムを購入しておけばよいのか、自身の経験に基づいて紹介していきます。
必須アイテム「双子用授乳クッション」。同時授乳で時間半減
双子を育てるにあたって、最初の難題は授乳です。
一人ずつ授乳していくと一日20回前後授乳することになり、授乳以外の家事育児すべてに手が回らなくなります。当然、眠ることもできません。同時授乳は双子育児を乗り切るためのカギです。
そのために必須となるのが「双子用授乳クッション」。
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退院後からすぐ使用できるよう、あらかじめ購入しておくことをおすすめします。
普通の授乳クッションよりしっかりした作りなので、2人乗せても大丈夫です。
筆者はこのクッションに出会うまで、入院中は看護師さん、退院後は夫や実母の手を借りて同時授乳していました。
双子用授乳クッションがあれば、乗せるところから降ろすところまで一人でできます。子供が落ちたときに備えて、念のために周りに柔らかい布団を敷いておくと安心です。
スムーズな授乳のために、欠かせないアイテムなのでぜひ使ってみてください。
双子の入浴はバウンサーで乗り切ろう
双子を育てるにあたって、続いての難題は入浴でしょう。
沐浴の時期であれば、子供はまだ寝返りもできないため、様子を見ながら交互に入れることが可能です。多少動ける程度に成長した段階で、親子一緒に浴槽へとなると、どうしてもハードルは高くなります。
一人で双子を同時入浴させるのはまず無理でしょう。手が足りず、不幸な事故を招きかねません。
そのため、双子を待たせておくためのスペースが必要になります。筆者が使用していたのは以下のバウンサーです。
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このバウンサーの最大のメリットは価格の安さ。 おもちゃもついているので、子供の気を一定時間紛らわせることもできます。
まず親が双子をそれぞれバウンサーに待たせた状態で入浴。次に一人を下ろして体を洗います。しっかり拭いて着替えをさせたらバウンサーに戻し、今度はもう一人の入浴を開始します。
こう書くと簡単ですが、双子の入浴はどうしても待たせる時間が長くなりがち。子供たちの機嫌を維持するのは至難の業です。
おもちゃ効果で親の入浴まではなんとか間が持っても、たいていの場合、後回しにされたほうが大声で泣き出します。
それでもバウンサーがなければ、お風呂に入れること自体ままならないので、ぜひ使用してみてください。
寝ている間の衝突回避。双子の間はクッションで仕切ろう
双子を横に並べて寝かせていると、だんだんぶつかるようになってきます。危なくて冷や冷やするはめになったので、こちらの細長いクッションを使用しました。
本来の使用目的は授乳クッションらしいのですが、我が家では寝ている間に、双子がぶつからないようにするための仕切りとして使用。
成長するにつれ乗り越えていくようにはなりましたが、一定程度、緩衝材としての役割を果たしてくれました。
子供一人につき1本ずつ購入し、それぞれの周りに半円状に配置していました。
ちなみに、成長してからは遊び道具として活躍しています。
これぞ必需品。双子用ベビーカー
ベビーカーの購入を迷っていたとき、筆者は身内から「双子用ベビーカーは幅をとって邪魔になるから、一人用ベビーカーとだっこ紐を併用すべし」という助言をもらいました。
実際、購入もしたのですが、この組み合わせでは出かけるハードルが上がります。筆者が初めて一人で双子を連れて外出できたのは、生後11か月のときでした。
双子を連れて外出するのはただでさえ大変です。二人の排せつや授乳のタイミングを考え、二人分の支度を整えてから出かけなければなりません。まして、ベビーカーとだっこ紐を併用するとなると、手間は倍増です。
結局、筆者は義実家の厚意で双子用ベビーカーを入手。使ってみて「なんて便利なんだ!」と感動しました。筆者に双子用ベビーカーを勧めなかった身内も、その利便性を目の当たりにし、「最初からこっちにするべきだったね」と認識を改めていました。
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幅をとるのは事実ですが、常識的な範囲で使う分には気後れする必要はありません。それに双子用ベビーカーだと物珍しさもあり、いろいろと声をかけてもらえたり、気遣ってもらえたりして、有難いことがたくさんありました。
ちなみに、幅が気になる人には縦型もありますが、操作性の問題で、横型のほうが人気のようです。
まとめ
以下、今回挙げた商品を改めて紹介します。
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バウンサー
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どれも使い勝手がよくておすすめです。特に授乳クッションはあるとないとでは全然違います。双子を同時にあやすのは難しいもの。しかし、同時授乳でごまかすことならできます。普通の授乳クッションより割高ですが、何度となく筆者は助けられました。
双子育児ならではの知られざる苦労はたくさんあるもの。便利アイテムを取り入れて、育児の負担を少しでも軽減してください。
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