伴走者として学業面をサポートしてくれる塾講師・家庭教師。
見事わが子を受験合格に導いてくれたとき、あるいは惜しくも受験不合格となってしまったとき、お礼の品は必要なのでしょうか。
この記事では塾講師および家庭教師経験者の立場から、多くの家庭はお礼の品を渡しているのか、渡すとしたらどんなものがよいのかについて紹介します。
- 塾講師や家庭教師にお礼を渡すのはどんなとき?
- 塾講師と家庭教師ではお礼の内容や渡し方は違う?
- 実際、これまでどんなお礼をもらったの?
- もらって困るお礼はどんなもの?
- お礼の品はあくまで気持ちであることを前提に
塾講師や家庭教師にお礼を渡すのはどんなとき?
授業料を払っているので、わざわざお礼の品までは必要ありません。ただ、「感謝の気持ちからどうしても渡したい」という場合は、受験を終えて最後の授業で渡します。合格・不合格といった結果は問わない家庭が大半です。お礼というよりは、先生への餞別としてプレゼントを渡します。
塾講師と家庭教師ではお礼の内容や渡し方は違う?
塾講師と家庭教師ではサービスの違いから、お礼の内容や渡し方が異なります。以下、見ていきましょう。
塾や塾講師にお礼は必要?
塾の場合、集団授業であればよほど強い思いがない限り、講師に直接プレゼントは渡しません。科目によっていろんな先生が関わるため、一人ひとりに渡していては大変な金額になってしまいます。
塾の事務所に、個包装された菓子折りを差し入れるのが一般的です。あとで先生たちが分けて持って帰ります。
個別指導の場合は、講師には子供からハンカチ・お菓子・花などを渡し、塾の事務所には親から菓子折りを渡すケースが多いです。
家庭教師にお礼は必要?
家庭教師の場合も塾と同様、基本的にお礼は必要ありません。しかし、家庭教師はその性質上、塾講師以上に家庭ぐるみで結びつきが強くなるケースが多いです。そのため、たいていの家庭がなにかしらプレゼントを用意します。
実際、これまでどんなお礼をもらったの?
塾では生徒からハンカチやハンドタオル、文房具、花束を、家庭教師先では、鞄をもらったりハンカチをもらったりしました。元同僚は桐箱入りのメロンをもらったことがあるそうです。
もらって困るお礼はどんなもの?
私をはじめ、プレゼントをもらったときには、お返しを考える先生が多いです。そのため、高価すぎるプレゼントだと「なにをどうお返ししたら礼儀に適うんだろう」と先生たちも悩みがちです。ぜひぜひ、できるだけささやかなものを選んでください。
塾にお菓子を差し入れる場合は、ケーキや果物は避けたほうがよいです。賞味期限が長く常温保存が可能で、個包装になっているお菓子を選ぶことをおすすめします。
冷蔵庫がない環境の塾もありますし、切り分けて食べている時間はなかなか確保できません。加えて、賞味期限が本日中だと、非常勤で休んでいる先生はまず食べられないです。
お礼の品はあくまで気持ちであることを前提に
たしかに、先生をしているとお礼の品をもらう機会は多いです。しかし、あくまで気持ちであり、あげなければならないようなものではありません。
もし、「どうしてもお礼を」ということであれば、ささやかなプレゼントを選ぶとよいでしょう。ハンカチやお菓子などがおすすめです。ただし、食べ物はアレルギーの問題があるので、先生への事前確認を忘れないでくださいね。高額なプレゼントは、先生がお返しに悩むので避けることをおすすめします。
お礼の品なんてなくても、感謝の気持ちだけで十分嬉しいものです。お礼を言いたい先生がいたら、ぜひ「有難う」と率直に伝えてあげてくださいね。
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