中学受験に挑戦する家庭は「合格したい」と強く願って臨みます。しかし、第一志望に受かる子供より落ちる子供のほうが圧倒的に多いわけで、簡単な世界ではありません。
第一志望に受からないこと=失敗では決してありませんが、できることなら子供が一番行きたい学校に行かせてあげたいものです。
この記事では、「中学受験に失敗する子供に共通する特徴とその対処法」について元中学受験塾講師が紹介します。
中学受験で不合格になる子供に共通する特徴
中学受験塾で教えているとき、「このままではまずい」という生徒に毎年出くわしました。第一志望だけでなく、第二志望以下も不合格になる子供には必ずひとつの共通点があります。
それは「ミスした問題のやり直しがいい加減」という点です。
勉強時間自体はそれなりに確保している子でも、間違えた問題をきっちりやり直さなければ実力は定着化しません。本人も机には向かっているので、「自分はちゃんと勉強している」と思っています。
子供はミスのやり直しを避けるもの
学力は何回も問題を解き直して初めて定着化するもので、一度解いただけですぐに解けるようになる子供はほんのひと握りです。子供は間違えた箇所のやり直しを基本的には嫌がります。解きやすい問題だけを解いて、なんとか自信をつけたいと考える子供のほうが圧倒的に多いです。過去問のやり方なんかを見ていると、子供によってはこうした傾向が顕著に出ます。
中学受験の過去問ができない!いつから?何年分?やり方は? - ノビコトwww.nobikoto.com
しかし、それではタイムロスだけが大きくて、学力は伸びません。もし、わが子にそういう傾向が見られたら、「やり直しがいかに大切か」を共有しましょう。
わからない問題を克服するのにはエネルギーがいります。おまけに、「自分はこんなにもできない」という現状と向き合わなければならないのです。子供が避けたがるのは当然です。
だからこそ、ミスとの向き合い方を親子で見直す必要があります。
成績のよい子供は何度もミスした問題を解き直す
抜きんでて成績のよい子供は、ミスのやり直し方も徹底しています。まず、問題集やプリントは周回が前提です。一度やってわからなかった問題は解説を読んでやり直します。その日のうちに再度、解説を見ずにやり直し、後日またやり直すのです。
つまり徹底的に「わかった気にならない」ように気をつけています。
こうやってさらっと書くと、カンタンなことのように思えるかもしれません。しかし、中学受験塾ならではの大量の宿題、難しくて時間のかかる予習復習、プリントやら小冊子やらの配布物を捌くだけでも負担は大きいもの。おまけに、子供にやる気がない場合、親は「ミスをやり直すよ!」と声かけするところから始めなければならないわけで、骨が折れることこの上ないです。
そうはいっても、子供だけの力では問題の管理は難しいため、周囲のサポートがどうしても必要になります。
日付を書き込んでミスをやり直そう
ミスをひとつひとつやり直すための方法ですが、付箋は剥がれるとわからなくなるので、付箋と日付の併用をおすすめします。
たとえば問題の番号の横に最初に解いた日の日付とやり直した日の日付を書き込んでいきます。二回やり直せば二つ分の日付、三回やり直せば三つ分の日付といった具合です。その上で、解説に頼らず「完全に自力で解けた日の日付にだけ〇をつける」ようにすれば、やり込みレベルが一目瞭然です。
〇がまだついていない問題は何度もやり直すようにしましょう。
ただし、こうしたフォローを親だけが引き受けるのは大変なことです。もし、可能であれば個別指導や家庭教師にお願いしてしまうとよいでしょう。どこがわかっていないのかなにをやり直すべきか的確に指導してくれるサービスを選ぶとよいです。
あの「ビリギャル」のモデルになった塾です。家庭でも学習できるよう主体的に学ぶ力を育んでいます。
AIを導入し、授業のクオリティがわかるようになっているのが新しいサービスです。教師数が多いため、子供に合った先生が選びやすいでしょう。
またこちらの記事では、塾と家庭教師の併用や家庭教師だけの受験について紹介しています。
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サービスの使い方を間違えると、成績が上がらないこともあります。
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問題集を増やすよりミスのやり直しを
ミスのやり直しを疎かにして、いろんな問題集に手を出すほうに力を入れている家庭は本当に多いです。しかし、それでは解ける問題も改めて何度も解いてしまうことになり、時間がもったいありません。
受験本番が迫れば迫るほどピンポイントでの復習が大切になります。
日付を書き込み、付箋を貼ってできない問題を徹底的に潰していきましょう。それが受験に「失敗」しないための基本なのです。
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