塾の授業中、居眠りをしてしまう生徒はどうしてもいます。話を聞くと、寝不足だったり内容への理解が追いついていなかったりと原因はさまざまです。
限られた授業時間を有効に活用するためには、居眠りは避けたいもの。この記事では、元塾講師が実際に行っていた取り組みも含めて、居眠り対策を紹介します。
自分でできる眠気覚ましはないの?
まずは眠たいときにできる簡単な工夫を紹介します。
眠気に効くツボを押す
眠気を防ぐため、手にあるツボを押してみましょう。指と指を開いた状態にしてぐっと押してみてください。
中衝(ちゅうしょう)
中指の爪の付け根の親指寄りの辺りです。
合谷(ごうこく)
手の甲の、親指と人差し指の骨と骨の継ぎ目辺りです。
痛いぐらいでちょうどいいので、強く押すのがコツだそうです。
カフェインが多く含まれている飲料を飲んでおく
カフェインが多く含まれている飲み物として有名なのはコーヒーですが、紅茶や緑茶もおすすめです。実は、コーヒーの倍以上カフェインが含まれているのが玉露です。コーヒーより多く含まれています。
玉露 100mlあたり150mg
コーヒー 100mlあたり60mg
紅茶 100mlあたり30mg
煎茶 100mlあたり20mg
ほうじ茶 100mlあたり20mg
ただし、カフェインも過剰な摂取はよくありませんから、飲み過ぎないようにしましょう。適正量は成人で400mgと言われています。
12歳以下の子供には、カナダ保健省では以下のような目安を提示しています。
10〜12歳 85mg
7〜9歳 62.5mg
4〜6歳 45mg
なお、子供は基本的に体重(kg)×2.5mgが目安とのことです。
塾の授業において行っていた対策
居眠りをどうしてもしてしまう場合、塾に相談してみましょう。私の勤めていた塾で採用されていた対処法を紹介します。
顔を洗ってきてもらう
定番ですが、水で顔を洗ってくる子供はたくさんいました。それで目が覚める子供は
だいたい半分ぐらいです。もう半分は、それでも眠たくて、しばらくするとウトウトし始めるという具合でした。
居眠りの時間をとる
集団授業ではなく個別指導の場合は、この方法をよくとりました。20分ほど席で寝てもらってから授業を再開するやり方です。授業時間が減ってしまう点では避けたいのですが、無理に進めたところでなにも頭に残りません。
そのため、あまりに眠そうな場合は、「少し寝ていいよ」と言ってタイマーをセットしました。仮眠室はなかったので、机に突っ伏すスタイルです。保護者には一言報告を入れて、家での睡眠時間について確認していました。
夏期講習中は全員で仮眠タイム
夏期講習中は、朝から夕方まで勉強しなければなりません。つまり昼ご飯を挟むのですが、食後の授業となるとどうしてもウトウトする子供が出るのが悩みの種でした。
そこで、塾長の提案で仮眠の時間を設けました。教室の照明を落として各自机で休みます。午後一番の授業での居眠りが減っていたので、効果はありました。
居眠りの原因を突き止めて
居眠りをしてしまう子供は、十分睡眠がとれていないケースが多いです。就寝時間や起床時間を見直す必要があります。眠れば眠るほどよいというわけではなく、本人のリズムに合った睡眠時間をとることが大切です。
塾の宿題や予習・復習が終わらなくて就寝時間がずれこんでいる場合は、塾側に相談しましょう。
睡眠時間についてはこちらの記事で紹介しています。
ストレスで眠くなったり、女性の場合は生理周期が影響したりするケースもあります。どちらの場合もひどいようであれば、医療機関に足を運び相談してください。
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