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ノビコト

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中学受験が終わった後は勉強しない? 中学受験後に親が気をつけたいこと

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中学受験が終わったら少しは息抜きをしたいものです。しかし、メリハリなく過ごしていると、新生活に向けたリズム作りができなくなってしまいます。この記事では、元塾講師の立場から、中学受験後にわが子の新生活が軌道に乗るようにするにはどうすればよいのかについて紹介します。

 

 

中学受験が終わった後はしっかりと休憩を

長い間、勉強一色で自分の好きなことに没頭する時間を持てなかったわけですから、気持ちを切り替えるためにもまずは自由な時間を作りましょう。だいたい一週間ぐらい休憩したら、勉強する習慣を取り戻したいものです。

 

中学受験後の勉強ってなにをするの? 

中学校の学習内容をできるだけ先取りしましょう。英語と数学の2教科に絞って予習を開始します。個別指導対応をしている塾に通っているのなら、ぜひ受験後の先取り授業を予約しておいてください。


私立中学は公立中学に比べて、進度の速い学校がほとんどです。カリキュラムも公立に比べて難易度が高く、気を抜いていると一学期から早々についていけなくなります。

 

英語と数学は基礎からの積み上げが大切な教科なので、一度遅れると取り返せなくなります。中学の勉強を軌道に乗せるために先取りは必須です。

 

中学の先取りはどのぐらい進めておいたらよいの?

理想的なのは一学期分まるまる予習し、学校が始まってからは復習と二学期分の予習を並行して進めるやり方です。しかし、こればかりは子供のキャパシティ次第ですから、その子の理解が追いつくペースで進めていくことをおすすめします。

 

先取りをしない子供はどうなるの?

私の勤めていた塾を卒業したとある生徒は、受験が終わると同時に勉強をしなくなりました。小学生のころは集団授業と個別指導の両方を受講していた生徒です。バックアップが万全だった分、いざ自分で勉強するとなったときに、さっぱりやり方がわからなかったというのもあるでしょう。

 

卒塾してからもよく遊びに来ていて、「学校どう?」と聞くと必ず「勉強以外はままあまあ」と濁した口調で返してきました。


中学1年生の3学期になって保護者から「個別指導を受けさせてほしい」と連絡がありました。

 

まずは実力試しにちょっとしたテストを受けさせると、ものの見事にボロボロ。英語も算数も、基礎の基礎から頭に入っていませんでした。

 

たとえば、英語の文章を書かせると「三単現のsがない」「ピリオドを忘れる」「単数形の名詞の前にaがない」「単語のスペルミスだらけ」。すべての問題でその調子でした。当然、テストではまったく点がとれません。算数も公式から頭に入っていない状態です。


成績を上げるためには、三学期までの内容を最初からやり直す外ありません。そのためには学習時間とやる気の両方が必要です。しかし、彼女の通う学校は遠く、通学に片道一時間半かかりました。

 

「帰宅してからいっぱい勉強するのは疲れてしまうからやだ」というのが本人の主張でした。「じゃあ電車内で基本事項をチェックしようか」と提案すると、「電車は混んでいるし、絶対座れないから無理」との返事。もともと勉強に対するモチベーションは高いタイプではありません。

 

授業内容と並行して復習を進めるには、それこそ中学受験並の時間を割く必要性が出てきます。この生徒ぐらい遅れてからでは、取り戻すのは相当な時間と労力を要します。そうならないためには、出だしでつまずかないことです。

 

私立中学に進学する前に、先取り学習以外で済ませておきたいこと

勉強を軌道に乗せるため、先取り学習以外で先にやっておきたいことは以下のとおりです。

 

私立中学に進学する前に塾を探しておこう

学校のバックアップがアテにならなそうであれば、早い段階から塾を探しておきましょう。通学時間も考慮して無理なく通える場所と時間帯を検討してください。

 

学校帰りにそのまま寄れる場所だと交通費もかからずお得ですし、時間的な負担も最小限で済みます。

 

塾探しについては以下の記事でも紹介しています 

【必読】個別指導か集団授業か。元塾講師が教える本当の塾の選び方とは

ホームページを鵜呑みにしない! 通うべき塾の選び方。先生の給与や待遇も大切?

ダメな塾・ダメな塾講師の特徴。元塾講師が教えるチェックポイント 

元塾講師が教える、勉強に対してやる気のない子供(小・中学生)への対処法

 

スマートフォンのルールを決めておく

中学生になったらスマートフォンを持たせると決めている家庭も多いことでしょう。その場合、入学前にルールを決めておいたほうがよいです。最初に決めておかないとなしくずしになってしまいかねません。

 

私の勤めていた塾にも、スマートフォンを持つ生徒は一定数いました。小学生でも高学年になるとちらほらいます。スマートフォンは子供にとって(あるいは大人にとっても)誘惑の多いアイテムです。

 

使い方次第では、勉強のペースを大きく乱す要因にもなりかねません。子供と話し合ってルールを決めていきましょう。ただし、実際に運用してみて子供が「差し障りがある」と主張するようであれば、随時見直しをおすすめします。

 

中学受験が終わった後は新生活に向けた環境作りを

受験が終わったなら、ひと休みする時間をとりましょう。

 

ただし、一週間ぐらい休んだら、新生活に向けた環境作りに動き出す必要があります。私立中学に通う場合、通学時間などのタイムロスも生まれやすく、限りある時間をどう使うかがよりシビアに求められるものです。

 

勉強も難しくスピーディーですから、なんの準備もなしに立ち向かうと失敗しかねません。中学生活を軌道に乗せるために、先取り学習や塾探し、スマートフォンのルール決めなどを済ませておくとよいでしょう。

 

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