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ノビコト

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ダメな塾・ダメな塾講師の特徴。元塾講師が教えるチェックポイント

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親は子供のために少しでもよい塾を探したいと考えるものです。しかし、世の中には、高額な授業料をとるくせに指導の質はあまり高くない塾、あるいはなれ合いばかりで成績が一向に上がらない塾であふれています。

 

この記事では、元塾講師の目線からダメな塾・塾講師の特徴について紹介します。

 

 

塾を選ぶ際に知っておきたい規模と傾向

塾選びをする上で「大手塾にするか、中小規模の塾にするか」は悩ましいところです。以下は、それぞれの塾の知っておきたい傾向です。

 

大手塾でも油断は禁物。校舎によってカラーは異なる

大手塾だからといって、教育の質が保証されているわけではありません。校舎ごとに教室長や講師は違いますし、どうしても校舎によって質の偏りは出てしまうものです。

 

直営塾であれば、そこまでの心配はいりませんが、フランチャイズ的なシステムである「加盟塾」だと質の差は顕著に出ます。


加盟塾は中小規模の塾であることが多いので、どうしても塾長のスタンスがそのまま反映されてしまうのです。たとえば、塾長が講師との情報共有を疎かにするタイプだったとします。そうすると、塾内の連絡事項が共有されないのはもちろん、生徒の指導方針も各先生でブレが出たり、重複したりします。


せっかくお金を払っているのに授業に無駄ばかり生まれてしまうやっかいなパターンです。しかも、こうした「ダメさ」は親が気付きづらいという難しさがあります。

 

中小規模の地域密着型塾は良くも悪くも個性的

中小規模の塾の中には、いわゆるブラックな塾も紛れ込んでいます。ブラックな塾では、高額な違約金を課していたり、先生が横暴だったりします。

 

そうした塾は一度入塾してしまうと、「合わないからやめたい」と思っても、なかなかやめさせてもらえないことが多いです。メディアでも一時話題になりましたが、高圧的に罵倒して塾への引き留めを図り、問題になる塾は存在します。

 

また、ここまでブラックな塾でなくとも、小規模な塾ほど塾長の方針が全てになりがちです。小規模な塾には組織的な堅苦しさがなく、生徒一人ひとりに対する臨機応変な対応に結び付くケースもあります。しかし、塾長の人間性に問題があると、塾全体にまでマイナスな影響が及ぶことも。よくも悪くも、塾長の個性が出やすいのです。

 

個別指導塾がお話をするだけの場に

最近、補習塾への需要から多く見かけるようになった個別指導塾。たしかに上手く活用できれば、苦手科目や苦手単元を克服するための心強い味方になります。

 

しかし、中には先生と楽しくお話しだけして帰ってくるなんてケースも。

 

個別指導塾は、学生アルバイト講師を採用しているところが多く、熱心で上手な先生がいる一方で、仕事への責任感が乏しい講師も混ざりがちです。

 

ダメな塾・塾講師を見抜くためのポイントとは

子供のために、少しでもよい塾を見つけたいですよね。ダメな塾・塾講師を見抜くためのポイントは以下のとおりです。

 

塾を裏側から見てみよう。採用される側の条件は?

採用条件があまりにも悪すぎる塾には、よい塾講師は集まりません。詳しくはこちらの記事にまとめてあります。ただ、ホームページの採用条件が実態とはかけ離れているケースもあるので注意が必要です。

ホームページを鵜呑みにしない! 通うべき塾の選び方。先生の給与や待遇も大切?

 

塾の口コミサイトのチェックは必須

知り合いが通っているのでなければ、ネットの口コミに目を通しましょう。特に、否定的な意見は念入りにチェックしてください。わかりやすく「ダメな塾」であれば関わらないほうがよいです。ちょっと見学に行っただけでしつこく営業されるかもしれません。

 

「ダメな塾」でなさそうな場合も、わが子に合う塾かを見極めましょう。どんなによい塾であっても生徒全員に最適な塾にはなり得ません。向き不向きは必ずあります。

 

塾の無料体験授業をできれば複数回受けてみよう

無料体験授業を行っている塾は多いです。たとえば一回受けて見て、なにか引っかかる点があればその気持ちを正直に伝えて、もう一度体験授業を受けさせてもらいましょう。冷やかしではなく本気で入塾するかを悩んでいるのであれば、OKしてくれる可能性が高いです。

 

塾の無料体験授業では実際に指導してくれる先生を指名

名物講師の先生の授業が素晴らしいのは当たり前です。その先生に実際に見てもらえるならよいですが、ただの客寄せパンダであるケースが大半でしょう。わが子を担当してくれる先生に体験授業をお願いしましょう。

 

事務室の雰囲気がよくない塾

体験授業に行った際にはほかの先生や事務スタッフの様子も見ておきましょう。あまり雰囲気がよくない場合、情報の共有が上手くされない塾である可能性が高いです。ほかの先生がちゃんと挨拶してくれるかどうかもチェックしましょう。マナーがきちんとしてない塾は、塾長が講師陣をちゃんと管理できていません。

 

塾内のほかの生徒の様子を見てみよう

ほかの生徒がまじめに集中して勉強できているかを見ましょう。塾に遊びに来ているような雰囲気があるところは避けてください。休憩と集中のメリハリが大切です。

 

塾の自習室はちゃんと自習できる環境か

自習室がある塾は、十分な座席数があるかを確認してください。使いたいときに使えなければ意味がありません。自習室をチェックする際には、ついでに生徒の様子を見ましょう。私語が多いところはNG。塾側でちゃんと注意できていない証拠です。

 

授業以外の費用を説明してくれないのはNG

授業以外でどのぐらいお金がかかるのかを説明してくれない塾はやめておきましょう。授業料自体は安くても、それ以外でよくわからない出費がある塾かもしれません。

 

だいたいの塾は授業料以外だと、教材費や印刷費、エアコン代などですが、よくわからない項目を設けている塾も少なくありません。

 

違約金が高く設定されているケースもあります。学年ごとに値上がりする塾も多いので、卒塾までにかかる費用を質問しましょう。お金の質問にその場でちゃんと答えられない塾は「ダメな塾」です。

 

個別指導塾の場合は指導役の先生が教室にいるかどうか

学生アルバイトメインの個別指導塾を補習塾として使う場合、教えてくれる先生とは別に、監督役の先生を配置しているところをおすすめします。だらけた雰囲気になりづらいです。

 

個別指導だけで緊張感を保つのは、本人にやる気がないと難しいところがあります。ある程度成績が上がったら集団授業に合流できる塾を選びましょう。子供のモチベーションも上がりやすくなります。個別指導は割高なので、経済的にも安心です。

 

もしくは、個別指導塾でも、指導力あるベテランのプロ講師を採用している塾を選ぶという手もあります。子供のやる気を引き出せる講師がそろっている塾を選びましょう。少し研修を受けただけの講師とは、得られる学習効果が違います。

 

ただ、ライバルがいないと頑張れないタイプの子供は、集団授業のほうがよいです。子供のタイプに合わせた塾選びが必要となります。

 

 

こちらの記事も参考にしてみてください。

【必読】個別指導か集団授業か。元塾講師が教える本当の塾の選び方とは 

家庭教師・個別指導塾講師の選び方。同性・異性どっちのほうがよい?

 

 

「ビシバシ厳しく」の塾はNGなところが多い

よく「うちの塾はビシバシ厳しく指導しています」とアピールしてくる塾があります。しかし、そうした塾の多くは、残念ながら厳しさと人権軽視をはき違えていることが多いです。「愛情をもった厳しさ」だったとしても、生徒に伝わるかどうかは別問題。少なくともすべての生徒に伝わることはありません。

 

塾の説明会・見学会・初面談ではドンドン質問をしよう

塾の説明会・見学会・初面談では気になる点を遠慮なく質問しましょう。入る前に知るべきことは知っておいたほうがよいです。

【必読!】後悔しないために入塾時の面談で聞いておきたい必須事項

 

トンデモ塾の実体験。成績を上げられる塾が必ずしもよい塾ではない

私が中学時代に通っていた塾は、「成績は上がったけれど、手放しでよいとは思えない塾」でした。地元で有名なスパルタ個人塾で、「地元の中学校の首席は、毎年その塾で輩出される」と噂されるぐらい実績のある塾です。ただし、「よい塾だったか?」と聞かれれば親子ともども口をつぐむようなところがありました。


先生は二人だけ。塾長の性格が反映されていて、かなりクセの強い塾だったのは間違いありません。厳しくて、宿題のやり方が甘い生徒には、今なら間違いなく問題になるような罰を科していました。


私も一度だけ宿題の一部を忘れた経験があるのですが、「床で犬の真似をしろ」と命令されました。更に、服にペンで少しですが、落書きをされた記憶があります。

 

「屈辱を与えれば次はぜったいに忘れないから」と説き伏せられたのですが、厳しいうんぬんを通り越して昔の軍隊みたいですよね。「基本的人権」は教えてくれるけれど「基本的人権」を知らない先生、みたいな……。とにかく、子供心に「うわあ」と引いたのを覚えています。

 

特に成績がいまいちな生徒への風当たりは強く、はたで見ていて「それは言い過ぎでは」と感じることがよくありました。親も入塾させたことを後悔していたようで、先生を敬遠していました。それでも、成績はキープできる環境だったので三年間通ってしまったのですが。

 

当時は塾も学校もどこか軍隊みたいなところがあって「そういうものなのかなあ」と納得して、スルーしてしまう向きがあったのです。今ならきっともっと問題になりますね。

 

子供の成長によくない影響を与える塾はあります。入塾前にわからなかった場合は、早めに気付いて対応してあげるようにしてください。

 

「ダメな塾」を見抜いて子供によりよい学習環境を

塾に通う年ごろの子供は多感です。「ダメな塾」に通わせると子供は勉強面だけでなく精神的にも消耗してしまいます。親がじっくりと見極めて、子供に合う塾を選んであげましょう。

 

ただ、入塾してからダメさに気付かされるケースも多いので、その場合は、早めの転塾をおすすめします。

 

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