ミニトマトが好きすぎて毎年たくさん育てているわが家ですが、今年は趣味のもの以外に、小学二年生の夏休み課題のミニトマトも一緒に育てています。
しかし、学校から持ち帰ってきたこのミニトマト、あろうことか早くも枯れそうです。まだ夏休みが始まってさえいないのにしょっぱなから大ピンチ。
この記事では、わが家のこれまでの経験を中心に、ミニトマトが枯れそうになる原因や効果的な対策を紹介します。
- ハダニが大発生
- トマトサビダニが大発生
- アザミウマが大発生
- ヨトウムシが大発生
- ミニトマトの水やり。乾燥させ過ぎはNG
- ミニトマトの根詰まり。小さなプランターで起こりがち
- 茎からブツブツ!ミニトマトの気根が出てきたら要注意
- 肥料のやり過ぎ・肥料不足
- 脇芽のとり忘れ
- 原因を突き止めて早めに対処を
ハダニが大発生
夏課題として、学校から子供たちが持ち帰ってきたミニトマトは、現在ハダニにやられています。収穫シーズン真っ盛りに厳しい展開です。下手をしたら、観察する前に終わってしまうかもしれません。
ハダニとは、つまり葉につくダニで、葉の汁を吸います。肉眼では虫の存在はわかりませんが、段々葉の緑がかすれて、白っぽくまだらになってくるので、一目瞭然です。
とりあえず、このまま放置すると間違いなく枯れるので、ダニ対策をしました。
まずミニトマトの水やりは基本、葉にかからないようにするものですが、ハダニは葉水に弱いので、シャワーで思いきり水をかけてやります。
その後、乾いてからダニ対策の薬の散布です。薬というと身構えてしまうかもしれませんが、わが家が使ったこの薬剤は微生物から作られていて、有機栽培でも使えるものなので安心してください。
説明書どおり希釈してスプレーでシュッシュとかけます。たっぷりかけて大丈夫です。中に目盛りつきスポイトが同梱されているので、霧吹きさえあれば問題なくできます。
ちなみに、わが家は一年前にこの薬液を買いましたが、つい先日使用後にスポイトにヒビが入りました。そんなわけで、スポイトは何年も使えないかもしれませんが、薬剤自体はプランター栽培程度であれば、何年も使えるぐらいたっぷり入っています。
霧吹きは目盛り付きがおすすめです。
わが家の霧吹きはこちら。目盛り付きで、なにより噴射に勢いがあるので扱いやすくておすすめです。作りもしっかりしています。
トマトサビダニが大発生
今年、わが家が趣味で育てているほうのトマトには、育てて二か月あまりでトマトサビダニが大発生しました。見事に茎が茶色になっています。
六月に発生したのは初めてです。いつもはもう少し終盤に発生するので諦めもつくのですが、今回はそういうわけにはいきません。こちらもハダニと同様の薬剤を噴射して様子を見ました。
五株中、なんとか途中で被害を食い止められたのが三株、ダメになったのが二株です。
アザミウマが大発生
こちらの記事にもありますが、アザミウマもよく出る害虫です。
【家庭菜園】ボコボコミニトマトの影にミカンキイロアザミウマ?黄色の斑点 - ノビコトwww.nobikoto.com
アザミウマの場合、枯れるというより「実がおかしい」と気づくところから始まるのではないでしょうか。とにかく実が汚くなります。
表面がボコボコザラザラしています。
ちなみにわが家が趣味で育てているほうのトマトはトマトサビダニと並行してアザミウマが出ました。アザミウマに効果てきめんだった薬剤はリンク先で紹介しています。
ヨトウムシが大発生
ヨトウムシ(ハスモンヨトウ)はチョウ目ヤガ科の幼虫です。わが家のミニトマトにもついていたケースは何度かありますが、その都度処分しているため、大発生には至っていません。
大発生したのはラディッシュを育てているときでした。食欲旺盛な虫なので、あっという間に葉がボロボロになり、ついにはなくなってしまいます。わが家のラディッシュも暢気に構えているうちに茎だけにされていました。
外見は細い青虫といった印象です。見かけたらすぐに駆除しましょう。わが家で発生したヨトウムシに効いたのはこちらのスプレーです。たっぷり噴射したら全滅しました。天然成分のスプレーなので、何度でも使えておすすめです。
ちなみにミニトマトに穴を開けて食害してくるオオタバコバにも効果を発揮します。ミニトマトにふたつの丸い穴が開いていたら、ぜひ試してみてください。
ミニトマトの水やり。乾燥させ過ぎはNG
学校の課題で使うプランターは、プラスチック製の小ぶりなものが一般的です。一年生の課題である朝顔の使いまわしですね。どう考えても、ミニトマトを育てるのに推奨されないサイズですが、その分あまり大きく育たなくて都合がよいのかもしれません。大きく育つと朝顔の支柱なんかではとても対応できませんから。
とにかく、学校のプランターは小さいので、水をやってもすぐに乾いてしまいます。暑い時期は朝夕一日二回、水やりをしたほうがよいでしょう。
ミニトマトは乾燥気味に育てたほうが甘くなるというのはそのとおりですが、プランターは水切れがよいので、乾燥し過ぎて枯れるリスクもあります。基本的には土の表面が乾いていたら水やりです。
ミニトマトの根詰まり。小さなプランターで起こりがち
先ほども書きましたが、学校の課題で使うプランターは小ぶりです。トマトは深くまで根っこが伸びるので、本来なら30cm以上の深さのプランターが望ましいところ。でも、学校で使うプランターは底が浅いのですぐ根が詰まってしまうのです。
根が詰まると枯れてきてしまうため、すぐ大きいプランターに移し替えてあげましょう。うまくいけば復活します。ただ、根を傷つけるリスクもあるので注意が必要です。
茎からブツブツ!ミニトマトの気根が出てきたら要注意
わが子が持ち帰ったミニトマト、気根がいっぱい出ています。気根とは茎の下のほうから出ている短い根っこです。ブツブツしていますよね。
なぜこんなものが出るのでしょうか。
水不足の場合
原因としてはまず、水分不足が考えられます。十分に水をもらえていないと、空気中の水をほしがって根っこが出てきてしまうのです。
ミニトマトは乾燥気味に育てるとはいいますが、乾燥のさせ過ぎはNG。だからといって、水のやり過ぎも根腐れしてしまうのでNGです。適度に水をやっているつもりでも、プランターが小さければ過乾燥になりやすいですし、根詰まりが原因で水を吸い上げられていない可能性もあります。
ちなみに旅行のときの対処についてはこちらの記事をどうぞ。
【子供の朝顔・ミニトマト】旅行中で不在のとき水やりはどうする? - ノビコトwww.nobikoto.com
病気の場合
かいよう病や青枯病といった病気の可能性もあります。気根が生えてくるのはかいよう病のケースが多いです。
かいよう病の場合、葉が枯れて小さな葉がくるくる巻き上がります。もしくは斑点が出る場合もあります。かいよう病の場合は消毒液の散布が効果的らしいです。
青枯病の場合は上から下に萎れていきます。葉が青いまま萎れていくので青枯病と呼ばれています。茎から乳白色の液が出てきたら間違いないでしょう。
そうはいっても、病気の見分け方って初心者には難しいんですよね。ここ数年ミニトマトを育てていますが、病気なんだか天候等の影響による生理障害なんだかよくわからない状態に何度も陥っています。わからなければとりあえず様子を見て、広がり具合等で判断してみましょう。病気の場合、どんどん広がります。
肥料のやり過ぎ・肥料不足
ミニトマトの肥料はチッソ・リン酸・カリが同程度の割合で入ってるものがおすすめです。トマトの肥料という名前で出ているものがあるので、購入してみるとよいでしょう。プランター栽培の場合、液体肥料がおすすめです。
初心者にはこちらの記事のように錠剤タイプの化成肥料が扱いやすいです。
ミニトマト初心者におすすめ肥料はどれ?子供と育てるプランター野菜 - ノビコトwww.nobikoto.com
あげる頻度については肥料の説明を読んでみてください。肥料の種類によっても違います。
ミニトマトは肥料過多になると葉や茎の成長ばかりになり、花が落ちます。肥料不足だと黄色くなって枯れてきます。
脇芽のとり忘れ
ミニトマト栽培では脇芽を摘んでください。写真の、ふたつの茎の間から斜めに生えている部分が脇芽です。
特に、小さなプランターだと、脇芽を育てるほどの余力はなかなかないはずなので、基本的にぜんぶとってしまいましょう。摘まないでいるとどんどん伸びてきて、その分栄養をとられてしまいます。
【初心者】失敗する前に知りたい!プランター栽培でのミニトマトの育て方 - ノビコトwww.nobikoto.com
原因を突き止めて早めに対処を
ミニトマトはいろんな害虫や病気にやられやすい植物なので、早め早めの対処が大切です。時には農薬を使う判断も必要になります。天然成分のものもありますし、ぜひ試してみてください。肥料をあげたり脇芽をとったりするのも忘れないようにしましょう。