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中学受験の繰り上げ合格ってなに? 補欠との違いとは

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中学受験は一点の差が合否を分けるシビアな世界です。皆が第一志望に受かりたいと願い、その一点を逃さないために答案に集中します。結果、ストレートに合格できればめでたしですが、中には繰り上げ合格や補欠というケースも。この記事では、元塾講師が中学受験における繰り上げ合格や補欠について紹介します。

 

 

そもそも繰り上げ合格と補欠ってどう違うの?

繰り上げ合格も補欠合格も、字面だけを見るとあまり意味の違いを感じられないのではないでしょうか。一番の違いは結果が出た時点での扱いです。繰り上げ合格の場合、最初は不合格扱いになります。補欠の場合は最初から補欠扱いです。

 

なぜ追加合格や補欠合格が必要になるの?

入学者が定員に満たないためです。どの学校も辞退者が出ることを予想して、合格者を決めます。たとえば、30名が定員だったとし、学校側が「5名ぐらい辞退者が出るかもしれない」と予想した場合、合格を出すのは35名という計算になります。

 

しかし、実際には予想に反して10名辞退者が出ることもあり得るわけです。その場合、25名しか入学してもらえず定員に足りません。「追加合格者(あるいは補欠合格者)を出す必要がある」と学校が判断すれば、該当の子供たちに連絡がいきます。

 

この追加合格・補欠からの繰り上げ合格によって他の学校を辞退する子供も出てくるでしょう。そうなると、その学校もまた、追加合格・補欠からの繰り上げ合格を出す必要に迫られる可能性が出てきます。

 

補欠合格の場合は事前にその可能性が提示されていますが、追加合格の場合は、ある日いきなり志望校から電話がかかってきて、「追加合格が決まりました」と言われるケースもあり得るのです。

 

なお、連絡の電話に出られなかったから追加合格取り消しという事態にはなりません。普通の学校であれば、何度も連絡が入るはずです。

 

補欠合格は正規合格ではないので注意

補欠合格の場合、あまり期待しないで待つことが肝要です。補欠合格者以外から繰り上げることはありませんが、当然補欠合格から不合格になる可能性もあります。そのときの人数調整次第なので運と受け止めるしかありません。

 

ちなみに、私は大学受験のときに一番ランクが下の滑り止めで補欠合格が出た経験があります。第一志望を含めてほかの学校はすべて合格だったのに、あろうことか、偏差値が一番低い第四志望だけ補欠合格でした。たまたま、その学校の受験日に体調不良で、フラフラしていたにもかかわらず無理に受けたため、ろくに解けなかったのです。最終的に不合格通知が来ました。

 

私のケースのように滑り止めでならよいのですが、第一志望で補欠合格扱いだとどうしても期待してしまいがちです。あくまで、「補欠合格は正規合格とは違うもの」だと認識し、子供にもそのように説明しておきましょう。

 

追加合格や補欠合格からの繰り上げ合格になったら

追加合格や補欠合格からの繰り上げ合格だからといって、引け目を感じる必要性は全くありません。合格は合格です。ただ、補欠合格については正規合格との違いをちゃんと知っておきましょう。

 

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