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ノビコト

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中学受験をめざすなら、これだけは知っておきたい週例テスト活用法

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中学受験のために塾通いを始めると、テストの多さにぎょっとするかもしれません。多くの塾では週に一回の頻度でテストを行っています。この記事では元塾講師の目線で、週例テストの活用法について紹介します。

 

 

週例テストってなんのために行うの?

週例テストという呼び名のところもあれば、週テストや週次テストという呼び名のところもありますが、テストとしては同じ位置づけです。この記事では便宜上、週例テストで統一します。

 

週例テストは、その週に学んだ内容を復習、確認するためのテストです。中学受験は広い範囲から出題されます。その分、進度もスピーディーで、こまめに復習を行わないとあっという間についていけなくなるものです。

 

わからない問題を後回しにする生徒の多くは、受験間際に基礎からもう一度学び直さなければならない状況に陥ります。それで勉強が間に合えばよいのですが、時間が足りずに追い込まれるケースがほとんどです。週例テストごとに着実に復習を進めていきましょう。

 

週例テストの結果を受けてどうすればよい?

週例テストの結果が出たら、どう受け止めるのがよいのでしょうか。

 

週例テストは満点がとれるようなテストではない

まず、最初に知っておいてほしいのは、大手中学受験専門塾の週例テストは、満点を目指せるようなテストではないということです。

 

中学受験を始めたばかりのご家庭は、「範囲が一週間分なら楽勝なのではないか」と誤解してしまいがちです。しかし、四谷大塚や早稲田アカデミーの週例テストで満点をとれる子供は、ごく一握り。問題の難しさはクラスのレベルによって異なりますが、成績優秀な子供でも何問か間違えます。そもそも、よい点数をとらせないようにできているのです。


ちなみに、勤め先の塾には、塾内テストで全国1位の生徒が通っていました。そうした生徒でさえなにかしら失点します。ですから、ミスはあって当然ですし、点数が悪いからといって落ち込み過ぎないことが肝心。問題はミスした後の対応です。

 

全国1位の生徒はミスが見つかるとものすごく悔しがっていました。ミスした問題をその場で解き直し、どこが至らなかったのかを質問して帰る姿が印象的でした。

 

さすがに全国1位ともなると、答えが明確な問題ではほとんど間違えないので、だいたい国語の長文読解での減点でしたが、「二度と同じミスはしない」という闘志が素晴らしかったです。

 

基本・応用・発展。どのレベルまで解けているかを確認して

テストを見直すときは、どのレベルまで解けていたのかを把握するようにしましょう。テキスト準拠で、基本・応用・発展と分けてみたときに、現状自分はどのレベルまで仕上がっているのかを確認してください。


発展レベルの問題だけ間違えていたのであれば、志望校の出題難易度にもよりますが、多くの場合は気にする必要がありません。発展問題は、受験本番ではだいたい「捨て問」となる問題です。基本から応用レベルまでの問題をできるだけとりこぼしなく仕上げることを目標にしましょう。

 

ミスはその日のうちにやり直す

テスト解説を読んだり聞いたりしただけで、わかった気になる生徒は非常に多いです。しかし、成績の良し悪しはこういうところで分かれます。理解した気になるのは危ないこと。ミスした問題はすべて即日やり直しましょう。


解説時には必ず板書を写しながら自分で考え直してください。成績のよい生徒は丸写しにするのではなく、問題を解き直して理解してから帰ります。ホワイトボードの内容を丸写しにするだけで話を聞いていない生徒、テストが終わったことに気を緩めて写しもしない生徒は、成績がよくないケースが多いです。


私は集団授業も個別指導も受け持っていましたが、あとから授業で「今日のテストの問題、ここがわからなくて」と聞いてくる生徒がかなりいました。いずれも解説時間に集中していなかった生徒です。もちろん、わからなければ何度でも説明しますが、「ちゃんと解説時間も有効活用しようね」と諭しました。

 

テキストや問題集から、類題を塾講師にピックアップしてもらおう

ミスした問題を自力で解けたら、更に一段階進んで類題に挑みましょう。塾講師に頼んで似たような問題をピックアップしてもらうのが、一番手っ取り早いです。類題に挑戦し、スラスラ解ければ問題なし。解けなかった場合はテキストや問題集に印を残しておきます。


なお、テキストや問題集に答えを直接書き込むのはやめてください。やり直しができなくなるためです。受験勉強は通り一遍で終わるものではないので、答えはノートに書くとよいでしょう。

 

テストの翌週中までに、印のついている問題に再度挑戦しておきましょう。その際、一切ヒントは見てはいけません。自力で解けるまで何度でやり直してください。

 

子供のテストでのミスをむやみに叱るのはNG

よくテスト結果だけ見て子供を叱る親御さんがいるのですが、これはおすすめできません。だいたいテスト後に子供が暗い顔になり家に帰りたくなさそうにするので、塾側にも「ああ、〇〇ちゃんの親御さん、いつも叱ってるんだな」と伝わります。「どうしようお父さんやお母さんに怒られる」と泣き出してしまう生徒も何人かいました。

 

テストが恐怖の対象になってしまうと、解ける問題も解けなくなります。叱るより、ミスに対してわが子がどう向き合っているかを観察してみてください。

 

テスト後は気持ちを切り替えて

ハイレベルな志望校に合格する子供と、そうではない子供との違いは、週例テスト後の姿勢に顕著に表れます。

 

成績が上がらないで悩んでいる子供の多くは、テスト後、気持ちを切り替えられず解説を聞き流してしまいがちです。「解けない問題は悔しいからあまり見たくない」と語る子供もいました。

 

しかし、テストは解けない問題はどれなのかを明らかにするために行うものです。ひとつずつ積み重ねて、勉強でより成果を出せるように頑張りましょう。親は子供が前向きにテストに臨めるようサポートしてあげてください。

 

 

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