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ノビコト

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早生まれの中学受験って不利? 勉強についていけないとあきらめる前に

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塾講師時代、よく低学年の親御さんから「うちの子、早生まれで。受験勉強についていけるかどうか」と相談を受けました。実は、私も、私の子供たちもそろって三月生まれのため、こうした不安はよくわかります。この記事では早生まれの子供の中学受験について紹介します。

 

 

早生まれの親の悩み。「うちの子は大丈夫?」

早生まれの親は、子供の成長に悩みを抱えやすい傾向にあります。

 

今現在、早生まれの未就学児(双子)を育てている私も例外ではありません。焦っても仕方ないと頭では理解していても、「4月生まれのお友達はもうあれもこれもできるのか……」とつい意識してしまいます。

 

私自身は自分が早生まれであることに負い目を感じた経験はないのですが、今改めて思い返せばたしかに同級生より幼さが前面に出ていた時期はあったように思います。

 

中学受験において、早生まれの子供にはどう接したらよい?

今後の進路がかかった中学受験において、早生まれの子供が現状ついていけていなければ、親が焦るのは当然です。ただ、焦る気持ちをそのまま子供に押し付けてしまうのだけは、避けたほうがよいです。

 

「早生まれで不利な分、子供にはもっともっと勉強をさせなければ」と考える親も中にはいます。しかし、低学年の時期に勉強ばかりさせると、かえって逆効果です。低学年の時期は、「子供に自信を持たせること」「さまざまな方面への興味を育てること」を優先したほうがよいです。親のペースを押し付けるばかりだと、子供が勉強嫌いになってしまいかねませんし、実際そういった例も数多く見てきました。

 

塾講師時代の指導経験を通して確実に言えることとしては、「自分に自信を持っていて、好奇心旺盛な子供は、受験勉強において強い」ということです。好奇心をもって自主的に勉強する子供がダントツで伸びます。

 

まだまだ指示が通りにくい。そんな場合は塾に相談

塾には早生まれの生徒もたくさんいました。たしかに小学一年生だと、先生の指示に対する反応に多少の差はあるかもしれません。けれど、個人差もありますし、「早生まれだから必ずこう!」と言い切れるほどのハッキリした傾向はなかったです。

 

そもそも、早生まれに限らず指示が通りにくければ、塾の側がフォローするべきなのです。たとえば宿題を先生が板書しても、ちゃんと写せない子供は一定数います。その場合、写せない子供に落ち度があるわけではありません。フォローできる体制がないのが問題なのです。

 

逆に言えば、「子供が早生まれで塾でも失敗ばかり」と思うような事態が続くなら、塾に解決に向けた要望を出したほうがよいです。

 

塾の先生たちと子供の情報を共有して

塾の先生たちは学習指導のエキスパートではありますが、受験合格に必要な知識をどう伝えるかのほうに比重が偏りがちです。残念ながら、子供の行動面での得意不得意を理解し、適切にサポートする力が弱い先生も少なからずいます。

 

責任感のある先生であれば、上手くサポートできない自分に葛藤がありなんとか解決したいと考えているはずです。早生まれの話とは少しずれますが、塾講師時代、感情の抑制がきかない生徒を指導した経験があります。

 

生徒の行動傾向を伝え、家庭に情報共有を申し入れましたが、「うちの子は大丈夫ですから」と断られてしまい、どう接するのが正解なのかかなり悩みました。発達グレーの息子を持った今となっては、「いろんな対応の仕方があったのに」と私自身反省することしきりです。

 

子供の特性における困りごとも、早生まれにおける困りごとも、対応する側の取り組み次第で大きく改善できることです。

 

もし、すでに「こうしたら上手くいきやすい」というノウハウを家庭で把握しているのであれば、ぜひ先生に伝えてあげてください。

 

ノウハウがない場合も、「どうしたらよいでしょうか」と意見を求めてみることをおすすめします。家庭側が問題意識を持っていると知るだけでも、先生にとっては確実にプラスです。

 

学年が上がるごとに差は気にならなくなる

高学年になってくると、早生まれの影響は気にならなくなってきます。ただ、低学年のうちは早生まれのため「指示が通りにくい」「授業に集中できていない」「ミスが多い」などいろんな問題に悩まされるかもしれません。

 

しかし、家庭だけが悩んだり負い目に感じたりする必要は全くないのです。塾に相談し、一緒に解決策を考えてもらってください。相談しても真摯に対してくれない塾であれば、転塾を検討してもよいでしょう。

 

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