DWEで大人気のイングリッシュ・カーニバルは、公演回数が限られていることもあり、なかなか予約がとれません。そんなときはワールドファミリーのショッピングサイトで、DVDを購入することをおすすめします。繰り返し見られますし、コストパフォーマンスはばっちりです。
なお、ワールドファミリーショッピングでおすすめの商品はこちらで紹介しています。イングリッシュ・カーニバル以外にも言及している記事です。
【DWE】ワールドファミリーのショッピングでこれは買いだと思ったモノ!
この記事では、歴代イングリッシュ・カーニバルを比較して、どれが「買い」かを紹介します。ストーリーのネタバレも多く含まれますので、ご注意ください。
2022年「Together We can」はコロナ禍のイベント
「Together We can」はコロナ禍で行われたイベントで、先生がたが口許を覆った状態でパフォーマンスします。
口許を覆っている影響なのか録音のせいなのか、声のばらつきが目立ち、迫力ある歴代のイングリッシュ・カーニバルに比べると少し残念かな…と感じました。
歌がメインでストーリー性があまりないのも、イングリッシュカーニバルらしからぬという印象です。
しかし、コロナ禍の中で、先生たちが細心の注意をはらってイベントを開いてくれたのはとてもうれしいことですね。
華やかさが魅力の2019年「THE NEW KING」
2019年の「THE NEW KING」は、プリンセスやプリンスがたくさん登場する華やかな舞台です。演じている先生たちのキレッキレのパフォーマンスや、遊び心のあるかわいい衣装はステキで大好き……なのですが、その一方で気になる点もあります。
あらすじをひと言で説明すると「次の王様にふさわしい人を決める話」です。
引退を決めた王様には、三人のプリンセスがいました。うち二人のプリンセスにはそれぞれ恋人(どちらもプリンス)がいます。ひとりはハンサム、もうひとりは頭脳明晰なプリンスです。プリンスたちは次期王位を狙っていて、それぞれの強みをてらいなくアピールします。
唯一恋人のいないプリンセスも、掃除を生業にする心優しきダニー青年と仲良しです。最終的には、このダニーが王様になります。優しくて人々を愛する心を持っているためです。
優しさや愛は、容姿より賢しさよりも、価値があるというメッセージ──、ここまでは普遍的なテーマとして理解できます。
子供向けだから、「待って、後継ぎはそもそも王様の子供じゃないの?」という疑問をさしはさむ余地はありません。というより、そこのリアリティラインはどうでもよいつくりです。
わからないのは、はなから女性がひとりも王様候補に含まれていないことです。キャラの濃いプリンセスが三人もいるのに、その可能性がチラリとも出てこないのはどうしてなんでしょうか。もったいない……。
プリンセスたちは「私の恋人が一番ステキ。彼こそ新しい王様にふさわしいの!」と火花を散らすだけの立ち位置です。2019年の作品なのに!
これはたぶん、日本以外の先進国で子供向けにやったら、かなり手厳しい批判を受けると思います。女の子に不条理な世界観だなあと……。女の子の親としてはちょっと複雑です。
そんなわけで、ジェンダー的にみると、この作品が古いのは間違いありません。それもそのはずで昔の作品の再演なんですよね。いや、そこは……2019年版にブラッシュアップしてほしかった……。
最初に買ったという事情もあり、思い入れもあるし、娘が一番リピートしている作品でもあります。キャッチーなんですよね。ですから、おすすめはおすすめなんですが、うーん複雑……。
あともうひとつ、ストーリー展開にもの申すなら、ダニーが王に選ばれる理由をもう少しエピソードとして消化してほしかったです。けっこう、なしくずしに王様になってしまう感があるので。もっとダニーの優しさを全面に出してほしいです。
とはいえ、ストーリー展開は些末なことかもしれません。パフォーマンスの素晴らしさが先んじて、有無を言わさず見るものを納得させてしまうだけのパワーがイングリッシュ・カーニバルにはあります。
私はタリア先生の突き抜けたパフォーマンスが大好きなんですが、このDVDでも期待を裏切りません。クセの強いプリンセスを全力で演じていて「やっぱり大好き! 歌も踊りも変顔も最高!」と改めてファンになりました。
あと、新しいだけあって、音が一番安定して聞き取りやすい気がします。
小さい子でも理解しやすい! 2018年「THE WARM WINTER TREE」
贈ることの大切さを教えてくれる優しい作品です。
寒風吹きすさぶ冬なのに、外で遊ぶ子供たちの服装は、丈が短かったり、裾が短かったり、手袋がなかったりと、皆どこかしら足りていません。
見かねたおばあちゃんが「ウインターツリー」からのプレゼントに見せかけて、自作の防寒具を贈ってくれます。思いがけないプレゼントに子供たちは大喜び。おばあちゃんは全員分をはりきって用意しますが、そのせいで自分のために使う生地がなくなってしまいます。
一方、「これまでもらったマフラーやら手袋やらは、おばあさんからの贈り物だったんだ!」と気付いた子供たちは、今度は自分たちがおばあさんに暖かいなにかを贈ろうと考え……、というものすごくストーリーラインがはっきりしているお話です。
2017~2019年の三作を比較して一番、小さい子にもわかりやすく仕上がっています。
注目したいのはおばあさん役のケイトリン先生。演技も歌唱もキレッキレで、特にエンディングのドスのきいた歌いっぷりには惚れ惚れしました。パワフルでコミカルなおばあちゃんです。
ストーリーの流れが視覚的にもわかりやすく、セリフがあやふやでもなんとなくあらすじが理解できるのではないでしょうか。小さい子にもおすすめです。
ストーリーよりテーマ先行。2017年「RAINBOW! RAINBOW!」
十人十色という言葉がありますが、「RAINBOW! RAINBOW!」は多様性尊重がテーマです。
メインキャラクターは虹を構成する色をそれぞれ代表していて、口々に「自分の色こそ一番素晴らしい」と主張します。しかし、力を合わせているうちに、相手を認められるようになってきて……というストーリーラインです。
テーマがテーマだけに、「キャスト自体、もっと人種的な多様性があってもよいのでは」とも思いましたが、そのあたりの事情はよくわかりません。
2017~2019年3作品の中で、ストーリーラインよりテーマが先行している印象が一番強い作品です。
「多様性の大切さ。違いを尊重できる姿勢」というのは、同調圧力が強い「世間」で生きている日本人にとって、特に重要なテーマでしょう。 そういう意味では間違いなくおすすめなのですが、テーマが先行する作品なので、3歳以上のほうが理解しやすいかなという印象です。
しっかりとセリフが聞き取れないと、話の筋が追えないんですよね。
夢いっぱいのストーリー。2016年「THE MAGIC TOY BOX」
2016年の「THE MAGIS TOY BOX」は、熱を出した少女アニが主人公。おもちゃ箱の中から聞こえてくる声に驚いて、ふたを開けてみるとそこには……という夢たっぷりのストーリーです。
こちらはまだ一回しか見られていないので、あまり詳しく紹介できないのですが、どうも六歳児にはリピート対象ではないようです…。
猫と犬が大ゲンカ! 2015年「DOGS AND CATS」
男性の先生が犬、女性の先生が猫を演じています。バチバチと対立し合うも、お互いを徐々に認め合うようになるストーリーです。見どころは、タカミヤ先生の衣装のヒミツでしょうか。親子で思わず吹き出しました。
互いの違いを尊重し心を通わせようというテーマは、イングリッシュカーニバルでよく語られるものです。2017年「RAINBOW!RAINBOW!」もそうでした。大切なテーマをコミカルに描いています。
中で出てくる計算の歌がキャッチーで、思いがけず算数の勉強になりました。
イングリッシュ・カーニバルのおすすめは「THE WARM WINTER TREE」
2015年~2022年の三作品を比較すると、一番おすすめは2017年の「THE WARM WINTER TREE」です。わかりやすいストーリーで小さい子供でも楽しめます。
プリンセス好きな子供には「THE NEW KING」もおすすめですが、最近のディズニープリンセスのように自立したプリンセスではないので、とりわけ娘のいる親は引っかかるかもしれません。
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