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ノビコト

教育ライター 兼 双子母 が子供に関するあらゆる情報を発信

【デメリット】中学受験しない方がいい? 受験勉強をやめる決断

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決断首都圏のように中学受験が盛んな地域に住んでいると、「わが子もそろそろ」と考えるのは当然です。

 

しかし、周りに合わせてなんとなく中学受験を始めるのはおすすめできません。「中学受験は親の受験」とよく言いますが、親子ともども大きく負担がかかります。「もう無理」となったときには、中学受験をやめるのもひとつの手です。

 

この記事では中学受験のデメリットを、元塾講師の視点で紹介します。

 

 

小学生の体力は中学生に比べて劣る

大手の中学受験専門塾は、小学3年生の2月から受験対策をスタートします。幼いわが子が受験勉強に追われる姿に、複雑な思いを抱く保護者もいるかもしれません。


一方で、学年が上がるごとについつい受験に熱が入り、「わが子がまだ小学生であること」を忘れてしまう家庭も出てきます。

 

特に、自身が中学受験を経験していない保護者にそうした傾向は顕著です。「高校受験のときに、自分は寝る間を惜しんで勉強していたような……」「夜遅くまで勉強していたはず……」といった記憶から、つい子供に喝を入れてしまいます。結果、子供の体力がもたず勉強に集中できないのです。

 

小学生はまだまだ子供で、体力がありません。たしかに受験前になると、睡眠時間を6時間程度に抑える子供は出てきますが、それだって全員が可能なわけではないです。

受験生にとってベストな寝る時間って何時? 睡眠時間を考える


小学生のうちから無理をさせ過ぎると、体を壊しかねないことは考えておく必要があります。

 

友達と遊びたいのに受験勉強で遊べない

子供同士のコミュニケーション不足から、学校での人間関係が上手くいかないケースもいくつか見ました。

 

友達との交流は低年齢であればあるほど、貴重な学びの場です。同世代の子供たちとのやりとりを通して得られるものはたくさんあります。

 

勉強が中心の生活になると、受験を共に頑張る仲間ができる反面、学校の友達との関係性は疎かになりがちです。どちらかで人間関係ができているなら、さほど心配する必要もありませんが、本人が辛そうな場合は一度生活を見直してみたほうがよいでしょう。

 

公立中学校に比べて私立中学校の学習ペースは速い

要領のよい子供でないと、なかなか私立中学の学習ペースについていけません。難易度も高く速度もスピーディーであるため、油断するとすぐに振り落とされてしまいます。

 

勉強についていけないのは子供にとって大きなストレスです。特に今までトップクラスにいた子供が、進学先で勉強についていけないと、強い挫折感に打ちのめされます。

 

気持ちを切り替えてペースを建て直せればよいのですが、なかなかうまくいかないことが多いです。

 

公立中学に比べて圧倒的に学費がかかる

中学受験でどのぐらいの学費がかかるかは以下の記事で紹介しています。参考にしてみてください。

【私立か公立か】子供の教育費っていくらぐらい? 知っておきたいお金の話

 

中学受験のストレスで、親子関係にヒビ

中学受験のストレスは、子供だけではなく親にも相当かかります。親子の絆が強まる家庭がある一方で、親子関係がギスギスしてしまう家庭も一定数出てきます。特に親子でモチベーションに差がある家庭では、よく起こりうることです。

 

中学受験全落ちのリスク。子供が立ち直れない可能性も

中学受験は当然ながら全員が合格できるわけではありません。ぜひ、以下の記事を参考にしてください。

中学受験に全落ち。SAPIX・日能研・四谷大塚・早稲田アカデミー、大手塾でもあり得る!

【全落ち】中学受験失敗。元塾講師が教える、全ての受験校に落ちた場合にやるべきこと

【全落ち】中学受験で滑り止め校が不合格。その後の再スタートは?

 

 

経済力があり教育熱心。私立中学校に進学する層の偏り

中学受験専門塾で勉強をしている子供の多くは「ほかの子供たちと違って、勉強を頑張っている自分は偉い」と考えがちです。

 

もちろん、それ自体はけっして悪いことではありません。自信を持つのは大切です。成功体験を積み重ねることで、子供はまっすぐ育つことができます。

 

しかし、「ほかの子供は頑張っていないからダメなんだ」と見下す意識につながってしまっては大変です。

 

塾で教えていて、印象に残った生徒の発言があります。「貧乏になる人は仕方ないよね。私たちみたいに勉強頑張らなかったんだから、ざまーみろじゃん」。細かな言い回しは違ったかもしれませんが、こういう趣旨の発言をした子供がいて、皆がそれに賛同しました。

 

私の教えていたところは首都圏の塾ではありません。そのため、中学受験をする子供の多くが開業医の子供でした。実際、そのクラスは八割が医者の子供で、あとの子供も頭ひとつ抜きんでた富裕層です。少なくとも「勉強をしたい」と子供が言ったなら、喜んでお金を出してくれる家庭ばかりでした。

 

そのため、私はこう伝えました。

 

「このクラスの子たちはみんな頑張ってるよ。本当に毎日すごい。すごい子たちばっかだ。でもさ、そもそも塾に来られない子供もいるよね。勉強をしたいと思っても塾に通わせてもらえない、それどころか、問題集を買ってもらえない子供たちはどうしたらいいんだろう」

 

「わかった! 親が悪い! 貧乏な親が悪いから、その子は被害者で悪くない」

 

子供たちは口々に言い募ります。

 

「じゃあ、その子の親のそのまた親が、塾に通わせてくれなくて、問題集も買ってくれない人だったとしたらどうする?」

 

「ええーー!」

 

クラス内には困惑が広がりました。

 

「キリがないじゃん! 誰が悪いのかハッキリしてよー!」

 

と叫んだ子供もいました。

 

「みんなが頑張っているのはすごい。努力は褒められるべきものだし、先生も全力でみんなを褒めたいよ。……だけど、そもそも頑張りたくても頑張れる環境にない子供も、実はすごくたくさんいる。勉強を頑張る子には、多くのサポートがあることが多い。そのことも覚えておけたらよいね」と話しました。

 

私立中学校はよくも悪くも似たような境遇の子供ばかりが集まる場所です。落ち着いた学習環境を得やすい一方で、いろんな子供がいることを知る機会を失う可能性があります。

 

中学受験をするかどうかは子供とよく話し合って

中学受験に「なんとなく」取り組むのはおすすめしません。「どういうメリットとデメリットがあるか」を納得してから取り組んだほうがよいでしょう。

 

ただ、そうはいっても、小学3年生の2月の段階では、年齢的に幼い上、判断材料にも乏しく難しいかもしれません。その場合は、とりあえず始めてみて小学4年生の半ばで結論を出してみてはどうでしょうか。

 

受験勉強は学年が上がるごとにハードになります。小学4年生と小学5年生では、カリキュラムのハードさは比べ物になりません。小学4年生の段階で「厳しい」と感じるようであれば、中学受験はやめておいたほうがよいでしょう。

 

大切なのは、親子の話し合いを欠かさないこと、受験をなんのためにするのか親子でビジョンを共有できていることです。子供の気持ちが置き去りになることのないよう、足並みをそろえましょう。家庭だけで難しければ塾に助けを求めてください。それでも困難が伴うようであれば、中学受験自体をやめる決断も必要です。

 

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