四谷大塚の入塾テストは、中学受験塾の中でも最難関レベルと言われています。御三家レベルの難関校の合格率はサピックスが圧勝ですが、入塾テストの難しさは四谷大塚のほうが上なのです。
この記事では、四谷大塚の入塾テストに合格するための方法や、落ちた場合の対処法を元中学受験塾講師が紹介します。
- 四谷大塚ってどんな塾なの？
- 四谷大塚の入塾テストの概要は？
- 四谷大塚の入塾テストの合格率は？
- 四谷大塚の全国統一小学生テストや週例テストの結果次第でも入塾可能
- 四谷大塚の入塾テストの難易度と対策は
- 四谷大塚の入塾テストを受けるにあたって準備したいこと
- 四谷大塚の入塾テストを受けるにあたっておすすめの問題集
- 落ちたら、他塾も含めて何度も挑戦！
四谷大塚ってどんな塾なの？
四谷大塚は中学受験塾大手四塾の中でサピックス、早稲田アカデミーに次いで難関校の合格率が高い塾です。受験エリートのサピックス、熱血の早稲田アカデミー、中堅校以下に強い日能研と比べると、難関校から中堅校以下までカバーしている四谷大塚は、中学受験塾としてバランスのとれた塾だといえるでしょう。
なお、早稲田アカデミーは、四谷大塚の優れたテキストである「予習シリーズ」や、テストシステムを採用しているため、早稲田アカデミーと四谷大塚はカリキュラムの類似において転塾しやすいとも言えます。
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四谷大塚の入塾テストの概要は？
四谷大塚の入塾テストの概要は以下のとおりです。
四谷大塚の入塾テストの科目は
新四年生まで 国語・算数
新五年生から 国語・算数・理科・社会の四教科
四谷大塚の入塾テストの申し込み方は
四谷大塚のホームページの申し込みフォームから申し込みます。自動返信メールののち、塾からメールか電話で連絡があります。
入塾テスト当日は？
子供たちはテストを受け、その間、保護者は説明会に参加します。
入塾テストの結果連絡は？
後日校舎から連絡があります。
入塾のための校舎面談の実施
校舎面談があります。子供の現状を共有し今後について話します。
四谷大塚の入塾テストの合格率は？
四谷大塚の入塾テストは、二人にひとりが受かると言われています。つまり50％の確率で落ちる可能性があるということです。厳しいと感じるかもしれませんが、四谷大塚の入塾テストは無料なので、何度も受け直して学力的な成長を目指してください。
四谷大塚の全国統一小学生テストや週例テストの結果次第でも入塾可能
四谷大塚の全国統一小学生テストのCMをテレビで見た人も多いでしょう。無料で行われる全国規模のテストです。全国統一小学生テストで合格基準に達する点数をとれれば、別途入塾テストを受けなくても入塾は可能です。
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また、一週間の無料体験授業を経ると、締めとして週例テストを受けられます。週例テストの点数が一定基準に達していた場合も、そのまま入塾が可能です。
四谷大塚の入塾テストの難易度と対策は
四谷大塚の入塾テストに受かりたいのであれば、学校レベルの内容だけではなく、ハイレベルな問題集をスラスラ解けるようにする必要があります。
中でも、国語のテストは「解いていて時間が足りなくなる」と言われています。読解文がたっぷり出題されるためです。確実に読む力をつけておく必要があります。なお、他塾とは違い、四谷大塚の入塾テストは問題用紙ごと回収されるため、インターネット等で過去問を入手してやり込むことはできません。
四谷大塚の入塾テストを受けるにあたって準備したいこと
四谷大塚の入塾テストを受けるにあたって、準備しておきたい内容は以下のとおりです。
計算力をつける
計算でミスを連発していては受かるものも受かりません。計算は、解き方を理解した上で、ある程度数をこなす姿勢が大切です。市販のドリルをしっかりやり込みましょう。
読解文を解く上での基礎力を身に付ける
たとえば、小学一年生のうちは、設問に対し「ですます調」で答えを書いても、たいてい×にはなりません。むしろ、模範解答に「ですます調」を採用している問題集も多いです。
しかし、学年が上がるとですます調では×がつくようになります。文体の切り替えができていなかったり、文中の漢字を勝手にひらがなにしてしまっていたり、文末表現が正確でなかったりとさまざまなミスが発生し得ます。
まして、四谷大塚の国語は、解いていて時間が足りなくなるほどボリュームのある内容です。焦れば焦るほどその辺りの答え方がいい加減になる傾向にあるため、注意しましょう。
見直しの習慣をつける
低学年の子供は解き終わったあとの見直しをしない傾向があります。必ず答案を見直すようにしたいところです。
問題を読み通す力をつける
これも低学年の子供に多いですが、問題を最後まで読まず、これまでの経験則だけで解いてしまうケースが多いです。しかし、中学受験塾の入塾テストは読み飛ばすと失点するように作ってあります。最後まで読み通す力をつけましょう。
字を丁寧に書く習慣をつける
低学年ではもちろん、高学年になってもいい加減な字を書く子供はたくさんいます。書字は、やる気の有無だけではなく、得意不得意もあるので難しいところです。
さしあたって、弱い筆圧で書き殴ってしまう子供は、濃くはっきりと書く練習をします。なるべく低学年のうちから練習することをおすすめします。高学年になってから定着化した書き方を変えるのは、なかなか根気のいる作業になりますし、実際そういう子供がもったいない点数の落とし方をしているのを何度も見てきました。
読書習慣をつける
四谷大塚の国語では、ボリュームある読解文が出題される傾向にあります。大切なポイントを読み流してしまわないよう、日頃からしっかりと読書習慣を身に付けておいたほうがよいでしょう。読書習慣のある子供とない子供を比べると、学年が上がるほど成績差が顕著になる印象です。
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四谷大塚の入塾テストを受けるにあたっておすすめの問題集
四谷大塚の入塾テストを受けるに際して、おすすめの問題集は以下のとおりです。
四谷大塚の低学年向け問題集はなまるリトル
はなまるリトルは表紙こそ地味ですが、四谷大塚が丁寧に作った問題集で良問揃いです。着実に実力がつくよう、やり込める内容となっています。解くことで四谷大塚がどういう力を求めているのかがわかります。
ハイレベ100シリーズ
ハイレベ100シリーズは、問題を読み飛ばしがちな子供には、よい訓練になるはずです。ハイレベ100シリーズは、「標準」「ハイレベ」「最レべ」と一単元の中でレベル分けされている問題集です。
たとえば、算数の問題集であれば、標準レベルから絶妙に捻りのきいた問題が織り込まれていて、問題文を熟読しないとひっかかってしまいます。低学年だと「読み飛ばし」「書き飛ばし」「勝手な解釈」に悩まされている家庭が多いでしょう。熟読必須のこの問題集が、よい教材になることは間違いありません。
単元を進めると、復習のためのリビューテストが用意されているのも魅力です。
更に一歩上を目指す最レべシリーズ
最レべシリーズは、ハイレベ100でも登場する「最高レベル」の問題を集めた問題集なので、難関校以上を狙うのであればおすすめします。歯ごたえのある難問揃いなので、苦戦するかもしれませんが、何度もやり込むのにふさわしい問題集です。
中学受験塾に入ってくる子供の多くがやっているZ会
中学受験塾に勤めていたころ、「うちはこれまでZ会をやっていて……」と入塾してくる家庭が多かったです。中学受験を目指す家庭では、他の大手通信教育より圧倒的にZ会が定番でした。
落ちたら、他塾も含めて何度も挑戦！
四谷大塚は入塾テストが無料なので、落ちてしまっても気軽に挑戦できます。全国統一小学生テストや体験授業の週テストを受けさせてみてもよいでしょう。なお、実力試しに他塾の入室テストを受けるという手もあります。
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